【なをとの内地巡遊記/京都府編】水の神様が天気と恋を支配するパワースポット『貴船神社』とは?平安貴族も参った聖地を深掘りしてみた。

内地巡遊記

京都といえば紅葉、抹茶、舞妓はん、そして財布が薄くなる観光地ラッシュ。見渡す限り歴史遺産、振り返ればインスタ映えスポット、気づけばタクシー代で心が折れてる街、それが京都。

その中でも一際『神秘』と『恋愛』というキラーワードで女子の心をぐいぐい掴んでくるのが、ここ『貴船神社』

『水の神様/恋愛成就/天気を操る/縁結び/丑の刻参り』って属性盛りすぎて、もはや能力バトル系のボスキャラか何かですか?「縁結びのご利益があります♡」って言われても、こっちは結ばれる縁どころか、参道で転んでカメラのレンズと縁切れたわ。

でも、そんなスピリチュアル全開なこの神社、平安時代の貴族たちも本気で参ってたらしいからタチが悪い。つまり昔から「天気が荒れたら貴船に行っとけ理論」が成立してた訳で。なんかもう、神様の仕事量がブラック企業すぎて同情すら湧く。

今回はそんな『水の神様に人生託してる集団』の聖地、貴船神社を、非スピリチュアル代表として捻くれ倒しながら真面目に深掘ってみるぞコノヤロー。

貴船神社とは?

貴船神社はな、京都の北の方。つまりちょっと山ん中にある神社で、アクセスの段階で「お前本当に来る気あるのか?」っていう神の踏み絵を仕込んでくる聖地だ。

名前に『船』って入ってるくせに、最寄り駅からは徒歩30分近くかかるっていう圧倒的陸戦型スタイル。いや、だったら最初から『貴山神社』にしとけよ。騙された船乗りたちの霊が泣いてるぞ。

そんな貴船神社の特徴?聞くかそれ。

  • 恋愛運が上がるらしい(知らん)
  • 天気を操れるらしい(おい気象庁に謝れ)
  • 水の神様らしい(なのに夏は水不足になる日本の現実)
  • 奥宮に行くとやたら静かで逆に不安になる(ホラー感)

境内には雰囲気バチバチの灯籠階段があって、カップルが「わぁ〜素敵〜」とか言いながら写真撮ってるけど、ソロ旅勢からするとあれは精神的登山。ひとつ登るごとに魂削られる。

あと『水占い』が有名。紙を水に浮かべると字が浮き出るって奴…最初から書いとけや。読者モデルがうっとり見つめるその紙に、俺は何も見えなかった。ただ財布の軽さだけがリアルに沁みた。

まぁ、なんだ。スピリチュアル全開だけど、歴史もあるし、京都らしい風情もあるし、好きな奴はドハマりする。おれは嫌いじゃないが、多分住めない。

歴史

神話に登場する『水の神様』と貴船のはじまり

この貴船神社、まず出てくるのが『タカオカミノカミ』漢字で書くと『高龗神(たかおかみのかみ)』

何がどうなってこの字面になったのか、旧漢字界の呪文かと思ったぞコレ。この神様、ひとことで言えば『水を司る龍神様』で雨を降らせたり、時には止めたり、要するに『お天気アプリより有能な気象担当』ってポジション。だが問題は、あくまで神なので、全然ユーザーフレンドリーじゃない。しょっちゅうバグって大雨も止まらないし、干ばつ続きの時は長期休暇中らしい。働け。

で、この神様が祀られた理由、それが神話のヒロイン『玉依姫命(たまよりひめのみこと)』の登場である。神武天皇のママンで、いろいろ神秘的なエピソード持ち。で、この姫様、ある日「水の源を目指して船で川をさかのぼる」っていう謎のムーブを決めるわけ。ドラクエかな?

船で川をさかのぼる→貴船川に到着→「ここ神聖くね?」→船を石に変える→社を建てて神様を祀る。

これが、貴船神社の始まり…いや待て。神様を探しに行ったのに、結果的に自分が神話の一部になっとるやん『祀る』と『祀られる』の両方を担当するという、一人ブラック企業みたいな展開。

そしてこの『船を石に変えた』ってエピソードが、後の『貴船(きふね)』の地名の語源になる『貴い船』って意味らしいけど、個人的には『船沈めた場所』って意味の方がしっくりくる。ネーミングセンスもスピリチュアル。

ちなみにこの船が石になった『船形石』今でも奥宮にある。ちゃんと残ってる。つまり、神様関係のストーリーでよくある「伝説だけどモノは残ってない」って奴とは違う。ちゃんと証拠品付き…なんだけど、見に行っても「うん石だな」で終わるのが観光のリアル。

という訳で『天気と水を司る龍神様』と『船で神を探して神になった姫様』と『船が石になったミステリー』が全部混ざって誕生したのがこの貴船神社のルーツ。

神話のパワーで信仰を集めつつ、現代では恋愛成就と天気予報の神様として、インスタ女子に祈られまくってる…高龗神さん、現代の願い事多すぎてそろそろ労基に訴えていいと思う。

創建はいつ?古代から続く神社の由緒

はい出ました、神社あるある「めちゃくちゃ古いんです~」ってアピールしてくるやつ。でも貴船神社の場合は、これは本当に古い。いや本物に古い。

伝承では、その創建はなんと『欽明天皇の時代』つまり『6世紀』西暦にすると約540年頃。あの聖徳太子すら『まだお子様ランチの年齢』だった頃である。そんな時代にすでに「天候を司る神様を水源に祀った方が効率よくね?」という発想に至った当時の人類、意外とやるじゃん。

『水源に神を祀る』という合理性

ここ、めちゃくちゃ大事。山の奥地、つまり『貴船川の源流付近』にわざわざ社を置いた理由。それは『水の流れは山の神様のもの。だから水の始まりに祀れば、一番効く』という、いかにも古代らしい理屈。

現代人「Wi-Fiの元にルーター置くのと同じですね」
貴船の神「誰がWi-Fiじゃコラ」

でも考え方としては割と似てて『源』にアクセスすれば効果も強くなるっていう。信仰もネットも、やっぱり出どころが大事。

社格の変遷『国家公認パワスポへ昇格』

そして平安時代になると、天皇たちがガチで貴船神社を信じはじめる。なんせ『雨乞い』と『雨止め』の両方に効果あるって言われてたから、貴族たちも必死。

「農民にまた干ばつです〜って言われる前に、貴船行っとこうぜ」
「オッケー、祈願書と馬、忘れんなよ。白馬と黒馬だぞ」

※当時の儀式では、白馬=雨止め/黒馬=雨乞いで献上されてました。

その結果、朝廷に『水神のスペシャリスト』として認識され、国家公認の神社リスト(延喜式神名帳)にも名前が登場。要するに、国から「お墨付きいただきました~!」ってやつ。社格で言えば『名神大社(めいしんたいしゃ)』という上位ランクに格付けされます。今で言えば、神社界の『公務員トップクラス』みたいな感じ。

さらに時代が下って、明治時代になると『貴船神社』の名で正式登録。それまでは『貴布禰(きふね)神社』とも表記されていて、神社によくある『名前ブレ問題』も経験済み。いろいろあって今の呼び名に落ち着いたのが、ここ1~2世紀の話。

という訳で、貴船神社は

  • 6世紀からあった説があるぐらい古いし
  • 国家も頼りにしてた『天気の神様』だし
  • 社格としてもバチクソ上位

水の神様に人生を預けた日本人の信仰の重みが詰まった社…なんだけど、今はスマホ片手に『恋愛運UP♡』って書かれたお守りを買いに来る人でごった返してるという、歴史と現代のギャップがすげぇ神社。それが貴船神社。

平安貴族たちが参拝した理由とは?

はい出ました、平安貴族。スマホも天気予報もない時代に生きてた癖に、恋の駆け引きと神頼みだけで千年残る文学を生み出した変態どもです。

貴船神社は『天気のコントロールセンター』

まず、当時の貴族にとって『天気』ってのは

  • 儀式ができるかどうか
  • 稲作の収穫
  • なんかよくわからんけど運命の分かれ道

みたいな、あらゆる事を左右する運ゲーの最重要パラメータでした。で、その天気を操作できる神社があるってなったら?そりゃ行くわ。ていうかもう課金レベルで行くわ。

  • 晴れますように→白馬を奉納
  • 降りますように→黒馬を奉納
  • どっちかよく分からんけど神様頑張って→神職が困る

こうして貴船神社は『気候のコントロールセンター』として貴族たちに信仰されました。お天気の神頼み、当時は結構マジでした。

そしてもうひとつの顔…それが『恋』

平安時代ってやつは、恋愛が戦(いくさ)みたいなもんでした。貴族の男女が手紙でやりとりして、返事が来るか来ないかで夜も眠れず、ようやく会えたと思ったら、顔も見えずに香だけ漂うとかいう『闇鍋ロマンス時代』

そんな時代の女子たちにとって『恋愛成就』『復縁祈願』は生命線。で、彼女たちは考えました。

「神様にお願いしよ。あの貴船神社って水の神様で恋にも効くんでしょ?」
「えっあの水源の神に?どういう理屈?」
「いや…流れあるじゃん。縁って水の流れみたいなもんじゃん」
「(コイツ…語感だけで喋ってるな…)」

でもそれが信仰ってやつです。ロジックより気持ち。

『枕草子』にも『蜻蛉日記』にも登場

なんと清少納言の『枕草子』にも、貴船神社が出てくる。「貴船まいりとか、風情あるわよね〜(でも夏は暑くて蚊が多いのよね〜)」みたいなノリ。さすがの清少納言も『貴船神社=女子たちの恋と信仰の場』って理解してたっぽい。

さらに『蜻蛉日記』では、ある女性が恋に破れて、夜に貴船神社へお参りするというシーンがある。

しかもただの祈願じゃない『丑の刻(午前2時~2時半くらい)に鉄輪(かなわ)を頭にかぶって呪詛しに行く』という、
もはやホラー演出付きの恋の呪いタイムである。

貴族たちの恋、やっぱり怖い。平安時代の恋愛って、想いを綴るか藁人形打つかの二択だったのか。

貴船は恋と呪いの境界線

天気と恋を同時に司るとか、神様も労働量おかしくね?しかも『復縁』にも効くらしく『未練が強すぎる女子が夜な夜な参拝してる神社』って噂まで立つ始末。

今で言うなら『LINEの既読無視に効く神社』とか『元カレを引きずる専用祈願所』みたいな扱い。

平安時代も今も変わらん。恋に破れた人間は、最後に神頼みする。それが貴船神社のもうひとつの顔。天気と恋のW対応、サポート窓口に人員増やしてくれ。

戦国時代/江戸時代をどう乗り越えたのか

さて、よく「神社仏閣って歴史あるんですね〜」とか言うけど、歴史がある=焼かれたり壊されたりを繰り返してきたって事だコノヤロー。まずは戦国時代。

焼失と再建の繰り返し

貴船神社も例に漏れず、戦乱の火の粉に巻き込まれました。特に室町〜戦国期にかけては、都の情勢はゴリゴリに不安定。応仁の乱(1467〜)あたりでは京都全体が阿鼻叫喚の地獄絵図だったのは有名ですが、当然、山奥にあった貴船神社も無傷では済まなかった。

「よし!神社を焼こうぜ!」みたいなバチ当たりな奴がいた訳じゃなくても、兵の通行、補給、山火事、放火、焼け野郎のせいで、建物が何度も焼失。記録には、少なくとも数回の焼失と再建が確認されてます。神様も「また燃えたのかワレ…」ってあきれてたと思う。

山奥ゆえのスルー力

ただ、これが逆に功を奏するのが立地の悪さ。貴船神社ってアクセス悪いじゃん?あの立地、実は最強の防御力だったんです。

信長も秀吉も家康も「貴船?あ〜あの山奥の水の神?…まぁ後回しでええか」ってな感じでスルー。

つまり、重要文化財になるには不便すぎるという最高のセーフティネット。時代に置いてかれた結果、生き残った。それが貴船神社。

江戸時代は『再評価の時代』

戦乱が落ち着き、徳川の世になってからは逆に評価アップ。

  • 「貴船ってあの天気の神様?」
  • 「あー恋愛にも効くやつね」
  • 「縁切りとか呪詛の名所でもあるらしいよ」
  • 「怖っ」

みたいな都市伝説が江戸の町でも広がっていきます。

江戸幕府的にも、地方の神社を放置するのはよろしくない。各地の神社や寺に格式を与えて統制した中で、貴船神社も社格(官社)として位置づけられていきます。江戸時代中期には、再建とともに拝殿と本殿の修復も行われ、一気に格式アップ。もう山奥の村社じゃない『都の奥にあるスピリチュアル拠点』へと変貌していきました。

不便は最強の防御力

結論として、貴船神社が生き延びた理由は『山奥だったから』である。アクセス悪い=敵も来ない。観光地化されにくい=奇跡的に昔の雰囲気が残る。放置される=再評価される。

人生でもそういう事あるよね。地味で空気みたいな存在って、気付けば残ってるんだわ。そしてある日「アイツ、実はすごくね?」って言われる。

貴船神社はまさにそういう奴。戦国の戦火も江戸の制度も、乗り越えたのは不便さと信仰心のダブルコンボでした。

現代まで信仰が続く理由

時代に合わせて『祈願内容』が変化してる件

本来、貴船神社の御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。読めないし打ちづらいから多分誰も覚えてないけど、水と雨の神様です。昔はこの神様に『五穀豊穣』『日照りと長雨の調整』みたいな、農耕系のお願いが多かった。

けどこれ、江戸を過ぎて都市化が進んでくると

「水の神?うち水道通ってるし」
「五穀豊穣?スーパーで買うから大丈夫」

ってなっちゃう。なので貴船神社も現代社会にあわせて祈願内容のアップデートを開始する。

天気を操れる神って冷静に考えるとチート

天気予報すら当たらない現代。そこに「天候を操る神社があるんです」って話があったらそりゃ信じたくもなる。撮影前やイベント前に参拝する人続出。

CM撮影のスタッフとか、野外フェスの主催者とか「もうダメだ雨だ…」ってなった時に貴船神社に駆け込む。で、偶然晴れると「あの神社バチクソ効いた!!」って口コミが走る。神社にとって、天気ってマーケティング要素だったんかよ。

『恋愛成就』って便利すぎるワード

そして近年のヒット要因は、恋愛成就。理由は簡単。平安時代の女流文学『枕草子』や『蜻蛉日記』あたりに

「恋愛の悩みを貴船にぶつけてきた(要約)」

ってエピソードがあるから。それを現代の女子旅業界がキャッチして

「え〜〜!平安貴族の姫様たちが参拝してたとか超エモくない?」
「しかも縁結びの神ってやばいじゃん」
「映えるし御朱印もおしゃれだしお守りもかわいい♡」

最強かよ。

スピリチュアル×SNS=人がめちゃ来る

さらに最近は、

  • 水占い(紙を水に浮かべるやつ)
  • 川沿いの赤い灯籠道
  • 雪化粧した参道
  • 川床でのランチ(貴船川の上で飯食うアレ)

全部SNSに刺さる『映え』要素。しかも奥に行くほど静かで神秘的だから、スピリチュアル勢にも人気。

つまり今の貴船神社って、スピリチュアル勢にも、恋愛成就勢にも、イベント関係者にも、天気祈願にも、全方位対応。もはや神社界のユニクロ。誰にでも似合って、大体みんな行く。

時代ごとに『求められる意味』を変えてきた神社

貴船神社が今なお生き残り、信仰され続けてるのは『伝統があるから』じゃない。時代と人間の都合にあわせて、意味を変え続けてきたから。

  • 農民には水の神
  • 平安貴族には恋の神
  • 江戸の民には雨乞いの神
  • 昭和の母には天候祈願の神
  • 令和の民には、恋と映えとなんか凄いっぽいパワースポット

どれもウソじゃないけど、全部『人間が勝手に神様に求めてきた役割』です。つまり神様は変わってない。人間の欲望が進化しただけ。でもその欲望を受け止め続けてきたのが、貴船神社。神様も大変だよほんとに。

アクセス情報

住所

区分住所
本宮(貴船神社)京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
[Googleマップ]

駐車場

区分料金(目安)備考
周辺時間貸し(本宮周辺)¥500-¥800/30分台数少なめ/繁忙期は満車多し
観光シーズン相場昼最大¥2,000-¥3,000秋/土日など

営業時間

区分時間(目安)備考
参拝(境内)6:00-20:00季節により変動あり
授与所/御祈祷受付9:00-17:00受付終了は早まる場合あり

入場料

区分料金
参拝無料
御祈祷¥5,000-(一般目安)

交通手段

手段主要ルート例所要時間(目安)料金(目安)
電車①❶京都駅
❷(地下鉄烏丸線)国際会館
❸(京都バス)貴船口
❹(京都バス)貴船
60-80分約¥800-¥1,000
電車②❶出町柳
❷(叡山電鉄)貴船口
❸(京都バス)貴船
❹徒歩約30分
35-50分約¥500-¥700
バス❶国際会館駅
❷(京都バス52/55)貴船口
❸(京都バス33)貴船
35-50分約¥500前後
タクシー①❶叡電/貴船口駅
❷貴船神社
5-10分約¥1,200-¥1,800
タクシー②❶国際会館駅
❷貴船神社
20-30分約¥4,000-¥5,500
❶京都中心部
❷(府道38号ほか)
❸貴船神社
40-60分駐車場/上表参照

実際に行ってみた

夜にお邪魔した

紅葉とライトアップが見たくて、わざわざ夜に行ったんだけどさ。案の定、人混みがゴリゴリで、映えたい外国人観光客がバチバチに溢れてた。しかもなぜか、みんな顔が仕上がってないのに全力でキメ顔してるのが最高に味わい深い。ライトアップよりも、こっちの人間観察の方がエンタメ性高かったわ。

駐車場まで道が狭い

山道の一本道をグネグネ進んで「着いた!やったー!」の直後に、駐車場の警備員から「1,000円」の一言。はい出たー。冷静に考えてこの短時間の駐車で1000円って、タイムズもビビるレベル。でももうUターンもできねぇ詰み将棋です。まごうことなき観光地トラップ。

おみくじ何もやってない

別に恋愛に飢えてるわけでもなく、誰かの呪いを解きたい訳でもない。だから恋みくじとか、縁結び系は完全スルー。絵馬をガン見しながら「へぇ~この人もまだ結ばれてないんだ」とか思ってただけ。神社来てまで性格悪くなってる。いや元からか。

最後に

貴船神社?いやまぁ確かに、映え目的のカメラ小僧とポージング職人が大量発生してて、こっちは人混みに巻き込まれてカメラの画角に一生入り込む謎の役だったんだけどな?駐車場代は観光地価格だし、恋愛の神様っていうわりに俺の恋路には一切関与してこなかったし、なんなら縁結びのお札の横で鼻かもうかと思ったくらいだけど

でもな

夜のライトアップで浮かび上がる紅葉は、普通に綺麗だったんだよ。空気は澄んでるし、あの石段と灯籠のコンボ、ズルい。「また行きたい」って思っちまったあたり、完全に敗北だな。俺の負け。次は…できれば人が少ないタイミングで行かせてもらえませんか、神様。

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