世界で一番信者が多い宗教、それが『イスラム教』
イスラムって聞くとなんかこう
- 厳しそう
- ルール多そう
- 断食でしょ?俺無理
ってイメージ持ってる奴、多いと思う。
でも実際のイスラム教って『神様を信じる』より『人を思いやる』事を重んじる宗教なんだよ。礼拝も、断食も、慈善も、全部『人の為』
インドネシアなんて国全体がムスリムだらけ。朝はアザーン(お祈りの呼び声)で始まり、夜は「神に感謝…Wi-Fi弱い」で終わる。誰もサボらない、誰もズルしない。世界一「人間ってこうあるべきだろ!」っていう模範集団。
今回、そんな彼らの歴史と文化を深掘りしたら、悟り開いた。だからこの記事は『宗教の勉強』じゃなくて『人間がどう生きるかの話』だ。笑って読んで、ちょっと反省して、最後ちょびっと泣け。
イスラム教とは?
「アッラーって誰?」と聞いたら全員が即答できる国
イスラム教で一番大事な言葉『アッラー』要するに『神様』の事だ。
ただし日本みたいに「神様っていっぱいおるよね」じゃなくて「神はひとりでアッラー以外は全部ただの生き物」って考え方。
インドネシアで「アッラーって誰?」なんて聞いたら「え?お前呼吸するくらい当たり前の事聞くなよ」みたいな顔で、その場の全員が秒でこっちを見る。
彼らにとって信仰は『日常』だ。食べる、寝る、祈る、全部セット。つまり、信仰=生活アプリの常駐機能。
日本人がLINE開く感覚で、彼らはアッラーを開く。
一日5回のWi-Fi接続(礼拝)で神と通信する民族
イスラム教徒(ムスリム)は一日に五回礼拝する。朝と昼と午後と夕方と夜。タイマーみたいに時間が決まってて、その度に『アッラー』と繋がる。
これ、俺から見たら完全に『神とのWi-Fi接続』
- ログイン(礼拝)
- 接続中(祈り)
- 通信完了(心が軽くなる)
- 接続不良(寝坊)すると罪悪感というバグが発生
でも不思議なのは、誰も「面倒くさい」と言わない。むしろ嬉しそうに祈る。だってこれは「神にお願いする時間」じゃなくて「神に今日も生きてますって報告する時間」だから。
俺たちがSNSに「今日も元気です!」って上げるのと同じだ。ただし相手がアッラーってだけ。フォロワーひとり、でも信頼度MAX。
聖典『コーラン』は人生の取り扱い説明書
『コーラン(クルアーン)』このイスラム教の聖典は、ただの宗教書じゃなく『人生の取り扱い説明書』だ。
人としてどう生きるか、他人にどう接するか
- 仕事
- 家族
- 恋愛
- 戦争
- 経済
ありとあらゆる分野のルールが書いてある。もはや『人類OSの公式マニュアル』
しかも内容が凄く現実的。
- 「他人を助けろ」
- 「欲を抑えろ」
- 「約束を守れ」
全部、人として当たり前の事。つまりコーランは『神が書いた道徳の教科書』
ただしボリュームは世界一。読破した人間、ほぼいない。多分アッラー本人も途中で飽きたと思う。
『禁止が多い宗教』じゃなくて『迷わない為の宗教』
「イスラム教って禁止が多いよね」って言う人がいる。豚肉NG!酒NG!ギャンブルNG!確かに多い。でもその理由がちゃんとしてる。
イスラムの教えは「人が道を踏み外さないように」って設計されてる。つまり禁止じゃなくて『ガードレール』なんだよ。落ちないようにある優しさ。
だから信者は迷わない。決まった時間に祈り、決まった言葉を唱えて「今日も正しく生きたな」って心がスッキリする。
自由すぎて病む俺たち現代人に比べたら、彼らの生き方はむしろ健康的。ストレス社会のアンチウイルス、それがイスラム教。
イスラム教は『縛る宗教』じゃなく『人間をちゃんと人間に戻す宗教』
つまり、デブで言えば『マヨネーズ禁止令』みたいなもんだ。最初は窮屈だけど、最終的に世界が平和になる。

イスラム教の歴史
7世紀の砂漠で生まれた『祈りベースの国家』
イスラム教が生まれたのは7世紀のアラビア半島。場所で言うと『砂しかないけど心は熱い』あの辺だ。
その頃のアラビアは、部族ごとにバラバラ、ケンカ上等、信仰もぐちゃぐちゃ。そんな中で現れたのが、商人出身の男『ムハンマド』くん。この人、人生の転職先が『神の使者』だったという異色の経歴。
ある日、洞窟で瞑想してたら神(アッラー)から突然メッセージが来る。
「お前ちょっと人間代表で俺の言葉伝えてこい」
そこから始まるイスラム教。武器ではなく『祈り』で人をまとめた宗教革命だ。国家のベースが宗教っていう前代未聞の構造。
つまり、最初の『神が社長』の国。
交易で広がる『信仰の輸出ビジネス』
イスラム教が広まった理由は、意外にも平和的。アラビア商人たちが各地を旅しながら、商品と一緒に『信仰』も輸出していった。
砂漠の民がキャラバンで旅して「これ香辛料ね〜あとこれ神ね」って感じで広めていく。いや宗教をサラッと商材にすんな。
でもこれが功を奏でた。東西の交易ルートを通じてインド、東南アジア、アフリカまで一気に拡大して『信仰のシルクロード』が完成した。
イスラム教は「俺の神が最強だ!」じゃなくて「お前んとこの神も尊重するけどウチの神マジ優しいよ」ってスタイル。この営業トークが世界にハマった。
まさか宗教界のグローバル戦略が7世紀から始まってたとは。
武力よりも『お祈り』で世界を広げた宗教
「イスラムって戦いの宗教でしょ?」って思ってる人、多い。でも実際は真逆。本来の教えは『平和(サラーム)』と『服従(イスラーム)』
戦いはあくまで『自衛』で本命は『祈りで世界を繋ぐ』事。つまり、イスラム教の最強の武器はアサルトライフルじゃなくてマット(礼拝用)。
信者たちは、刀じゃなくて言葉で伝え、支配じゃなくて共存で広げていった。世界史初の『無血拡張パッチ』だ。
そしてその平和主義が、なぜか後世では『怖い宗教』ってイメージに変わった。情報の伝わり方って、マジで便利で不便。Wi-Fiが強くても、誤解も強くなる。
植民地時代でも祈りだけは奪えなかった
近代に入ると、ヨーロッパ諸国がアジアや中東を植民地にしていく。土地も資源も奪われた。でもイスラム教徒たちは、信仰だけは渡さなかった。
支配者に支配されても、一日5回の礼拝だけは欠かさなかった。アッラーとの通信を止めない。
イギリスやオランダが制度や法律を変えても、人々は心の中に『神とのサーバー』を持っていた。VPNより強固な信仰セキュリティ。
だからイスラム教は滅びなかった。むしろ、抑圧の中でさらに団結した。祈りが人を守り、人が祈りを守った。
イスラム教は、祈りが国家を作り、祈りが帝国を超え、祈りが時代を生き残った宗教。つまり『世界最強のオフライン信仰』
電波がなくても神と繋がるんだぜ。

ムスリムの教え
『五行』という名の信仰ルーティン
イスラム教徒(ムスリム)には『五行(ごぎょう)』と呼ばれる『信仰の基本セット』がある。もうこれ、宗教というより『信仰のジムメニュー』
内容はこうだ。
- 信仰告白(シャハーダ)
- 礼拝(サラート)
- 喜捨(ザカート)
- 断食(サウム)
- 巡礼(ハッジ)
つまり
- 信じる
- 祈る
- 与える
- 我慢する
- 歩く
どれもシンプルだけど、これ全部人生でガチ実行する。ムスリムに「忙しいから無理」とか言い訳はない。朝だろうが仕事中だろうが、時間になったら祈る。もう信仰がタイムカード。
しかも巡礼(ハッジ)では、マッカ(メッカ)まで行って『神に会いに行くイベント』もある。冷静に考えて、これ宗教じゃなくて全人類強制合宿。
でもそこが凄い。形じゃなくて『実行』で信仰を示す。つまりイスラム教は『神を語る宗教』じゃなくて『神をやってる宗教』
ラマダン=断食という名の悟りトレーニング期間
『ラマダン』と聞くと「断食でしょ?」って思う人が多い。そう、断食だ。でも本当の意味は『我慢して悟る期間』
日の出から日没まで、食べない/飲まない/欲を抑える。仕事中でも、水すら飲まない。いやそれもう修行僧を越えて仙人。けどムスリムたちは笑って言う。
「これは神に近づく為のテストなんだ」
つまり、腹が減るほど魂が満たされる。食べられない苦しみを知る事で『貧しい人の気持ち』を理解する。この発想、日本人なら『おにぎり半額セール』でしか得られない。
夜になると『イフタール(断食明けの食事)』を皆で分け合う。そこには金も地位も関係ない。全員で同じテーブルを囲む。
胃袋で平等。これがイスラムの真理。
ハラールとは?神様のOKスタンプ付きメニュー
イスラム教には『ハラール(許されたもの)』と『ハラム(禁じられたもの)』がある。つまり『食べて良いものと駄目なものを神様がチェックしてる』感じ。
ハラールは神様のOKスタンプ。「これオッケーこれアウト」の基準はちゃんとコーランに書いてある。豚肉とアルコールはハラム。牛や鶏も『神の名のもとに正しい方法』で屠られた肉しかNG。
つまり、世界一厳しいグルメ審査員がアッラー。
ムスリムに「これハラール?」って聞くと、100%真顔で「ノー、ハラム」と返ってくる。間違っても「ちょっとくらい平気でしょ?」なんて言えない。こっちは罪悪感、向こうは即神通報。
でもそこに愛がある。体も心も清く保つためのルール。『食』もまた信仰の一部なんだ。俺もラーメン食いすぎた翌日に導入したいわこの制度。
ファッションも信仰も抜かりなし
イスラム女性が頭に巻いている布『ヒジャブ(Hijab)』
ただのファッションじゃない。これは信仰の象徴であり、内面の美の表現。
「女性の美しさは神からの贈り物。だから大事に包む」っていう考え方。要するに、最高級のプレゼントは開けずに取っとくタイプ。
外見の露出を控える事で「見た目より心を見てほしい」というメッセージを伝えてる。つまりイスラム女性は『清楚という名の鋼メンタル』を持ってるんだよ。
しかも最近はヒジャブのデザインも進化してて、カラフル/モダン/オシャレ。信仰と流行を両立させるスタイル、まさに『神対応ファッション』

ムスリム文化
国民の9割がムスリムでも雰囲気がやたら明るい件
インドネシアの国民、約9割がムスリム(イスラム教徒)。つまり『神様信じてる人』が人口の大半。これだけ聞くと「めっちゃ厳格そう」って思うだろ?
ところがどっこい。インドネシア人、めちゃくちゃ陽気。朝から笑顔、夜まで笑顔、Wi-Fi弱くても笑顔。
信仰があるのに堅苦しくない。むしろ『真面目』と『緩さ』のバランスが完璧。アッラーを信じながら、ジョークで日々を乗り切ってる。つまり『神とボケの共存国家』
礼拝後にナシゴレン食ってゲラゲラ笑うとか、もう宗教の概念を超えてる。インドネシアの空気って『信仰』より『人間らしさ』が勝ってるんだよ。
これが世界最大のイスラム国家の正体。真面目なのに明るい。信仰深いのにラフ。もうアッラーもニッコリ案件だ。
『信仰と日常』の境界線が消えた国
インドネシアにいると『宗教が日常に溶けてる』ってすぐ分かる。朝5時、まだ外が暗いのにモスクからアザーン(お祈りの呼び声)。その声で目覚まし代わりに起きる。神様がモーニングコール担当。
街中でも、時間になると仕事を中断して礼拝。商店も、カフェも、空港も全部、祈る為の小部屋がある。つまり、信仰と生活が完全に並列。アッラーは空の上じゃなくてWi-Fiルーターの横にいる感じ。そして祈り終わった後は普通にTikTokとか撮ってる。ギャップが天と地。
でもそれがインドネシアの良さ。神様が『距離の近い隣人』みたいな存在なんだ。宗教を押しつけず、ただ自然に生きてる。日本が『無宗教の国』なら、ここは『全宗教が生活習慣の国』
バリ島ではヒンドゥー教も普通に混ざってる自由さ
で、さらに面白いのがバリ島。ここだけヒンドゥー教徒が多数派という『宗教の島』
なのに、国全体ではイスラム教が主流。つまり『国の中にもう一個別の宗教ワールド』がある。
でもケンカしない。むしろ祭りの時はお互い見に行く。イスラム教徒がヒンドゥーの寺院で写真撮って、ヒンドゥー教徒がモスクの前で「アッサラームアライクム」と挨拶する。
おい世界平和ここにあったぞ。
宗教が違っても、笑顔が同じなら仲良くできる。これ教科書に書け。信仰の自由ってこういう事だ。神様が違っても、人間は同じテンションで笑える。それがインドネシアの最強スキル。
礼拝アプリとスマホゲームが共存する現代イスラム
現代のムスリム、進化してる。今や礼拝時間を教えてくれるアプリがある。スマホから「ピコン♪」って通知が来て「そろそろ祈っとけ」って神のリマインダー。
しかも位置情報でメッカの方向(キブラ)も出してくれる。神とテクノロジーのコラボ。
お祈りアプリの横に、普通に『PUBG(バトロワゲーム)』とか『TikTok』入ってるのが現代のリアル。アッラーと遊びの両立って新しい概念だよな。
つまり、今のイスラムはアップデート済み。伝統を守りつつ、時代にもちゃんとログインしてる。信仰はクラウド保存。

思いやりの哲学
『ありがとう』と『祈り』が同義語な民族
イスラム教徒の会話を聞いてると、やたら『インシャッラー(神の思し召し)』とか『アルハムドゥリッラー(神に感謝)』って言葉が出てくる。もうこれ『ありがとう=神ありがとう』って意味。
- 料理が美味しかったら「アルハムドゥリッラー(神に感謝)」
- 天気が良かったら「アルハムドゥリッラー(神に感謝)」
- 財布落としても「インシャッラー(神の計画)」
いや神様忙しすぎだろ。でも凄いのは、彼らが『感謝』や『祈り』を常に口にしてるって事。つまり『日常のポジティブ変換』がデフォルト設定。
俺ら日本人が「マジかよ最悪…」って嘆く場面で、ムスリムは「まぁ神がそう決めたんなら仕方ねぇな」って微笑む。このメンタル、悟りの上位互換。
ムスリムは神とWi-Fiみたいに常時接続してる。切れそうになったらすぐ『再接続』ボタン押す。心がフリーズしない理由、そこにある。
相手を裁かない文化
イスラム教の基本理念のひとつがこれ『人を裁けるのは神だけ』
つまり、他人が何してようが「あの人ダメだ」とは言わずに「それは神が判断する事」って線を引く。SNSにこの概念、今すぐ輸入してくれ。
日本人だと「空気読め!」とか「常識でしょ!」って、人を見えないルールで縛るじゃん?ムスリムは逆で「人間なんて未完成なんだから完璧求めんな」って思想。
だから失敗しても笑って励ましてくれる。怒るより祈る。否定するより許す。これもう悟り超えて『人類の完成形』じゃん。
イスラム教は『罰の宗教』じゃない『愛と寛容の宗教』なんだ…俺もなをとやめて明日からムスリムになるわ。
寄付(ザカート)は『優しさの税金』
イスラム教には『ザカート』という仕組みがある。これは『寄付』とか『施し』じゃなくて『義務』
要するに「稼いだらちゃんと社会におすそ分けしろよ」っていうルール。日本でいうなら『優しさの税金』
年収の2.5%を貧しい人に与えるのが基本。しかも強制じゃなくて「神に見られてるから」って理由でみんなやる。これもう世界一やましい心で善行してる国。
でもこの制度のおかげで、誰かが困っても「皆で助ける」が当たり前になってる。助け合うのに見返りを求めない文化。「情けは人の為ならず」を本気で実装してる宗教。
ちなみに寄付したお金の使い道を聞かないのも美徳。「与えた時点で神に預けた」って考える。この潔さ、日本のふるさと納税にも分けてくれ。
優しさを習慣化したら宗教ができた件
イスラム教の凄いところは、優しさや感謝を『ルール化』してる事。毎日祈る。断食で人の痛みを知る。寄付して他人を支える。これ全部『優しい人間になる為の筋トレ』
つまり、イスラム教は『優しさを続ける為のシステム宗教』
一時的な善行じゃなく『一生続ける優しさ』を仕組みにしてるんだ。
だからムスリムたちは自然と穏やか。道で目が合ったらニッコリ。助けたら「神のご加護を」と返ってくる…これが世界の9割占めたら多分戦争なくなる。
誤解されすぎた平和主義者
世界中のニュースで『悪役にされがち』な人たち
正直に言おう。ムスリム(イスラム教徒)は、世界で一番誤解されてる人たち。ニュースや映画じゃ『テロリスト』とか『過激派』とかいう見出しが並ぶ。
それ0.0001%の話だからな?
ムスリムの99.999%は普通の人。朝はパン食って(ハラール仕様)、昼は働いて、夜はアザーンで一息つく。ただの『神を信じる優しい隣人』だ。
でもメディアは刺激を求める。爆発と銃声が視聴率を取る。結果『イスラム=怖い』という編集の副作用が生まれた。
つまり、世界は誤解のサムネイルを見てるだけで再生ボタン(実際に会う事)を押してないんだ。
実際インドネシアで話してみると、めっちゃフレンドリー。彼らは『平和な日常』を信仰してる。
誤解してるのはこっち。悪役じゃなく、地球で一番ピュアな人たちだ。
本来のイスラムは『平和と節度』の宗教
イスラムって言葉の語源、実は『サラーム(平和)』なんだ。つまり『平和の宗教』が本来の姿。でも現代人のイメージは逆走中。
ムスリムたちは、争いを望まない。怒りを祈りに変える訓練を毎日やってる。神に服従するって事は『怒りの衝動より理性を選ぶ』って意味でもある。
日本で言うなら『ムカついたら深呼吸して抹茶を点てる』みたいなもんだ。
イスラム教の本質は『中庸』
- やりすぎるな
- 足りなすぎるな
- バランス取れ
- 食べ過ぎもNG
- 怒りすぎもNG
- 寝すぎもNG
イスラムの『節度』って、生き方を美しく保つ為の黄金律なんだ。戦うより許す。奪うより与える。これが本来のイスラム。
ニュースの編集長、ちょっとこの章読んで反省してくれ。
信仰とは『神に服従』ではなく『己を律する事』
イスラム教の『服従』って言葉、誤解されやすい。
『神に支配される』じゃなくて『自分の欲をコントロールする』って意味だ。
つまり『外に従う』より『内に勝つ』宗教。欲/怒り/傲慢…全部、己との戦い。イスラム教は、その戦いを『ジハード(努力)』と呼ぶ。
ここが重要で『ジハード=テロ』じゃない。自分と戦う事。最強の敵は、自分の中にいる。まるで週刊連載を続ける漫画家みたいな戦いだな。
神に服従するっていうのは『欲望まみれの自分を神の基準に戻す』行為。言い換えれば『心のアップデート』を毎日やってる人たち。俺たちが寝る前にスマホの充電するみたいに、ムスリムは祈りで心のバッテリーを満たしてるんだ。
だから、ムスリムの笑顔ってやたら穏やかなんだよな。彼らは戦ってない。もう悟ってる。多分神より悟ってる。

現地の声
地域によって違う
イスラム教って、外から見たら「ルールに厳しい宗教」ってイメージあるけど、実際インドネシアに行ってみると、場所によって温度差バリバリある。
例えば俺が泊まったフローレス島のラブハンバジョ。ここ、ヒジャーブをしてない女性が結構いる。最初「え?大丈夫?神にバレてない?」って思ったけど、地元の人に聞いたらこう言うんだよ。
「ここは半分イスラムで半分カトリックだからね」
それがリアルなインドネシアだった。同じ国でも信仰の濃度が全然違うらしい。スマトラ島に行けば「女性は必ずヒジャーブ!」って厳格モード。神様もこの国じゃエリアごとに働き方改革してるっぽい。
さらに首都ジャカルタやジャワ島もまた別。ムスリムの割合は高いけど、都市部はだいぶ柔軟。カフェで若者がヒジャーブ姿でコーヒー飲みながらスマホでK-POP聴いてる。信仰と流行が同居してる国、それがインドネシア。
つまり、インドネシアのイスラム教って『ひとつの宗教』じゃなくて『地域別カスタム信仰』なんだよ。
どこに行っても『正解』が違う。でも誰も「お前の信仰は間違ってる」とは言わない。その寛容さこそが、この国の本当の強さ。
朝4時から礼拝の放送
インドネシアの朝は、太陽より早く神が起きる。そしてその『神のモーニングコール』が、街中のスピーカーから全力で流れる。
時刻、午前4時。アザーン(礼拝の呼びかけ)が、静寂を破って始まる。「アッラーアクバル~…」と響く声。日本人の耳にはちょっとお経っぽく聞こえるあの独特の旋律。
- 一日目「おぉ…神聖な雰囲気だな」
- 二日目「少し早いけど慣れるかな…」
- 三日目「ちょっ神様!もうちょい寝かせて!!」
って心が叫ぶ。
しかも、音がまぁまぁデカい…もはやフェス級の音量。モスクのスピーカーどんな高性能積んでんのよ。
そしてルームメイトのまだ寝たい派の欧米観光客が、枕を顔に押し当ててブチギレる。
「Oh my god!! Why!! It’s 4am!!」
いやそれ神のせいだから。呼ばれてるのお前じゃない。
でもこれも文化。ムスリムにとっては『朝4時=神との一番静かな通信時間』だ。俺たちがコーヒー淹れる時間を、彼らは祈りに使ってるだけ。
空港に礼拝室がある
ジャカルタ空港を歩いてたら、見た事ない看板を発見。飛行機マークでもトイレでもない。人が正座してるシルエット。
「なにこれ瞑想ルーム?ヨガ教室?」
気になってスタッフに聞いたら
「これはMusholla(ムショッラ)という礼拝室だよ」
との事。
そう、空港に神様と繋がるための個室がある国、インドネシア。日本でいう『喫煙所』レベルの頻度で、あちこちにある。ショッピングモール、駅、大学、コンビニの隣。どこにでも『神ルーム』
実際中を覗いてみると、小さなカーペットが敷かれてて、壁の方向にメッカを示す矢印『Qibla(キブラ)』がある。空港で方角迷子になっても、神への方向は完璧に案内済み。
しかも人の出入りが多い。搭乗直前まで「神に行ってきます」を言いに来る人たち。日本人が『スマホの充電』する感覚で、ムスリムは『魂の充電』をしてるのだ。
いやこれ本当に凄い文化。飛行機遅延しても心の平和は遅延しないシステムが構築されてる。
インドネシアの空港は『Wi-Fiスポット』と同じノリで『神スポット』も完備してる。お祈りと搭乗ゲート、両方に遅刻しそうになるのもまた人生。


最後に
イスラム教って最初は「なんか厳しそう」とか「自由なさそう」って思ってたけど、実際に現地でムスリムたちと関わると、印象が180度ひっくり返る。
彼らは笑う。めっちゃ笑う。知らない人にも優しいし、困ってる人を見たらすぐ助ける。お祈りは義務じゃなく、感謝の時間。断食は修行じゃなく、心をリセットする期間。ヒジャブは服じゃなく、誇りのデザイン。
つまり、イスラム教は『禁止だらけの宗教』なんかじゃなくて『人を幸せにするルールが詰まった生き方マニュアル』なんだよ。
そして、インドネシアの人たちはそれを楽しそうにやってる。朝4時に神様が大音量で叩き起こしても、笑って今日も感謝。空港の礼拝室で祈ってから搭乗する。神と飛行機、どっちも信じてるあの感じ。最高だわ。
ムスリムの生き方を見てると、信仰ってのは『縛られる事』じゃなくて『心がぶれないための軸』なんだと思う。日本人が『便利さ』を信仰してるのに対して、彼らは『心の平和』を信仰してる。どっちが豊かなのか、正直考えさせられた。
イスラム教とは『世界で一番真面目に生きてるのに世界で一番誤解されてる優しい人たちの物語』
彼らの祈りは、戦う為じゃなく『誰も傷つけない為』にある。それに気づいた瞬間、俺は悟った。タイトル通りな。
どの宗教よりも人を思いやる力が強い。それがイスラム教。そしてそれを笑顔で実践するのが、ムスリムって人たちだ。

他にも色んな記事を書いてます。沖縄移住で新しい文化に触れたり、沖縄の離島をチャリで回ったり、県外に出て絶景を巡ったり、海外でパスポート投げつけられたり。お時間があれば、ぜひ他の記事も覗いてみて下さい。
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最後まで読んでくれて本当にありがとう。あなたの貴重な時間を、俺のクソどうでもいい体験談に溶かしてしまって申し訳ない…とか言いながら、めちゃくちゃ嬉しいからこれからも遠慮なく時間を奪わせて下さい。


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