タイって国は、もうカオスのエリート養成所だと思うんですよ。首都バンコクは渋滞で車が全然進まねぇし、屋台のご飯は美味いけど絶対お腹に何か仕込まれてる気がするし、夜になればネオンとカオサンロードが『眠らない街』というより『眠らせねぇ街』になる。名産物はマンゴーとトゥクトゥクと、観光客の財布。
そのタイの観光スポットの中でも特に狂ってるのが今回のテーマ『メークローン市場』
線路の上に市場作っちゃって、そこに電車が突っ込んでくるっていう。普通なら『危険だからどける』ってなるはずなのに、逆に『電車来るまでに片付けて通り過ぎたらまた出す』っていう謎システムで経済活動が続いてる。
要は『安全第一』より『商売第一』で『命』よりも『売上』が大事っていう、資本主義の最前線。で、その鉄道会社も「もう市場どけろや」って言いつつも観光名所として放置してるあたり、もう完全にビジネスパートナー。経済活動vs鉄道会社、両者譲らずで結果的に観光客が喜んでるっていう世界一ややこしい共存関係がここにある訳です。

メークローン市場とは?
観光客が「タイに来たら絶対行きたい!」って騒ぐスポット。でも冷静に言うと、ただの線路の上で八百屋が広げられてるだけの市場です。普通なら「危ねぇからどけろよ」って警察に怒鳴られるレベルなのに、ここじゃ「電車?来るけど10分で通り過ぎるから大丈夫大丈夫」みたいなノリで続いてる。
線路の横には魚、フルーツ、スパイス、なんかよくわからん虫まで並んでて「いやいやそこ列車の轢線だよな?」って何度見ても突っ込みたくなる。で、実際電車が来るとどうなるかって?店主たちがカーテン引くみたいに日よけテントをパタパタ畳んで、野菜や魚をちょっとだけズラして「はい通ってどうぞ」って電車に道を譲る。通り過ぎたら「よし元通り!」って秒で復活。
要するに、電車が通るたびに『市場あるある大掃除』が始まる。もう観光客からしたらアトラクション。電車に轢かれそうなマンゴー見ながら「ヒヤヒヤする〜!」って叫んで写真撮ってる。鉄道会社と市場の店主たち、表向きは喧嘩してるように見えて、裏では『観光ビジネス』という名の共同経営者。
まとめると『電車が来ても誰も驚かない市場=メークローン市場』だ。危ない?いやもう危ない以前に「商売の邪魔すんな」って顔されるのがオチ。

歴史
市場の始まり
今じゃ世界中から観光客が押し寄せるメークローン市場も、元をたどればただの地元のおっちゃんおばちゃんが野菜と魚売ってた場所でしかなかった訳よ。川の名前からもわかる通り、メークローン川沿いは昔から水運が盛んで「米あるよ」とか「魚と交換しよ」みたいな、物々交換&直売スタイルが日常的に行われてた。
で、鉄道が来る前は『生活の場』そのもの。観光もインスタもゼロ。ここにあったのは「今日の晩飯をどうするか」という真剣勝負だけ。市場のおばちゃんたちはカメラじゃなくて秤を持ち、観光客じゃなくて近所の主婦相手に値切られまくってた。
要するに、今でこそ『電車と市場の奇跡の共存!』なんて観光ポスターに書かれてるけど、始まりはシンプル。メークローン市場=地域の胃袋を満たすスーパーの原型。違うのは、クーラーがなくて魚の匂いが爆裂してるってくらい。
…つまり、ここは『最初からアトラクションだった』んじゃなくて、ただの日常が後から世界遺産級にバズった珍例。地元民からしたら「なんでわざわざ電車見に来るんだ?」って首かしげるレベルだったんだよな。
鉄道開通と市場の共存
さて、メークローン市場が『電車と市場のカオスな共演』ってバズった理由を探ると、1900年代初頭にまでさかのぼる。
当時のタイ(シャム王国)は「物資をもっとスピーディーに運びたい!」ってノリで鉄道をゴリゴリ整備してた。で、線路を引いた先がよりによってメークローン市場のど真ん中。普通なら「市場をどける」か「路線を変える」って発想になるんだけど、タイ人の思考は一味違った。
- おばちゃん「線路?知らんがな野菜売るのが先や」
- 鉄道会社「いや危ないからちょっと…」
- おばちゃん「電車来たら片付けるから平気平気」
こうして誕生したのが、電車が通る5分前にテント畳んで通ったら即座に営業再開する市場という奇妙すぎる共存関係。
世界的に見ても『線路上で市場続ける国民』なんてレアすぎて、観光客からしたら「どういう脳みそしてんの?」って突っ込みどころ満載。でも、地元民からしたら単なる日常で、電車が来る時間になると「はいはい今から片付けね」くらいのテンション。
こうして、鉄道会社vs市場のおばちゃんの仁義なき攻防は、結果として『世界のインスタ映えスポット』に進化した訳だ。まさかのウィンウィン。
世界的に注目された理由
ただの市場の上を電車が通るカオスだったメークローン市場が、どうして世界中に知られるようになったのか?そのターニングポイントは、インターネットとSNSだった。
電車が市場を通過する映像の拡散
昔は観光客が来てもせいぜい「すげぇ〜」って感想を持ち帰る程度だった。だが21世紀に入り、YouTubeやFacebookで『電車が通るたびに市場のテントを畳む映像』が拡散された瞬間にバズる。
- 見た外国人「えっこれ合成じゃないの?」
- 地元のおばちゃん「は?日常だけど?」
特に線路スレスレで売られてる魚やフルーツが、電車通過と同時にギリギリでかわしてる映像は、まさにインスタ映えの極み。しかもカメラが好き勝手にアップで撮るから、世界中が「なんだこの市場!」と驚いた訳だ。
タイ観光の珍スポット代表へ
結果、メークローン市場は『微笑みの国タイ』の観光地の中でも異色の存在になった。寺院やビーチリゾートとは全然ジャンルが違うのに、珍スポット代表として堂々ランクイン。
- バンコクで寺巡り→心洗われた
- パタヤでビーチ→リゾート最高
- メークローン市場→おばちゃんと電車の命懸けバトル
このギャップが観光客の心を鷲掴みにして、今や『タイに行ったら絶対行くべき不思議市場』として世界的に認知されたのである。
【結論】市場のおばちゃん達は、SNSの時代を先取りした天然インフルエンサーだった訳だ。

経済活動vs鉄道会社
電車が来たら即撤収の神業
商人たちの超速リセット芸
電車の警笛が鳴った途端、市場のおばちゃん達が無駄のないプロの動きを見せる。
- 魚のトレイをサッと引っ込める
- 野菜を一瞬で寄せる
- 傘やテントをパタンとたたむ
わずか数10秒-60秒で、線路上に商品があったはずなのに跡形もなく片付いてる。まるで『市場Ninja』だ。観光客がカメラを構えてると「撮っとけ!これがうちらの仕事だ」と言わんばかりにキビキビ動く。
屈したようで屈してない市場のしぶとさ
電車が通過する数分間だけは鉄道に負けたみたいな顔をして大人しく待つ。でも通り過ぎた瞬間
- 屋台:秒でリセット
- 商品:再び線路ギリギリへ
- おばちゃん「はい営業再開」
市場の強さ=鉄道を敵にせず共存する精神。屈してるように見えて、実は鉄道に便乗して観光収益を稼ぐという高度な商売術をやってる。
要するに、メークローン市場は『毎日が一大アトラクション』で、ディズニーのパレードなんて比じゃない、電車が主役の即興ショーを一日何回も上演してる訳だ。
鉄道側のスタンス
市場の人々が「電車来たぞぉ!」って叫びながら秒速で撤収してる間、鉄道会社はどういう顔して見てるのか。答えは意外にシンプル。
「市場をどけろ」とは言わずに共存を容認
普通なら「線路の上に屋台置くなよ!」って怒鳴られる場面だよな?でもタイ鉄道側は違う。
- 立ち退き要求なし
- 市場撤去命令もなし
- なんなら「こっちも通るからそっちは片付けてね」ぐらいの軽いノリ。
鉄道会社としては「ダイヤ通り運行できればOK」って感じで、商人の生活や観光資源としての価値を分かってる。ある意味日本のJRが絶対やらなそうな柔軟さ。
結果的に観光資源としてもプラス
電車が市場を突っ切る光景は『観光客大喜び→カメラ構えまくり→SNS拡散』の三段コンボ。鉄道側もそれを理解してて、
- ダイヤを公表して『電車が通る時間』をあえて観光客に知らせる
- 駅員や乗務員が笑顔で手を振る
と、すっかり『演者』の一員になってる。つまり、鉄道会社のスタンスは「俺たち電車走らせてるだけなのに観光にも貢献してるぜ」という圧倒的ドヤ顔。
要は「市場も残したい!電車も走らせたい!じゃあ両立させよっか!」で誕生した奇跡のコラボレーション。それがメークローン市場の『電車無双ショータイム』なんだわ。
経済活動が勝っている?
電車と市場、どっちが主役かって話。冷静に見れば「鉄道様が通るぞー!」って市場が片付けてるんだから、鉄道の勝ちに見えるよな?でも実際は、どう考えても市場が王座に君臨してる。
電車が通る時間以外は市場が完全に支配
線路の上にフルーツ、魚、干物、衣類、物資全部をブチまけて商売してるのは市場側。電車が来るのは一日たった数本。その数分間だけ「はいはい通してくださいよ~」ってどいてあげる。
つまり『残りの23時間50分は線路=市場の土地』で、鉄道が『借りてる』ぐらいの感覚。
商人「電車?あれウチの通路通るやつね」
商人「おい電車今日もちゃんと定刻で来いよ?客減ったら責任取れんのか?」
みたいな空気すら漂ってる。
鉄道は市場に遠慮している説
本来なら鉄道会社が「線路の上にマンゴー置くな!」って言うべき所だが、実際は逆。
- 鉄道が市場の時間に合わせて走ってるように見える
- 観光価値があるから文句を言えない
- 結果、市場が鉄道を『利用』して観光客を呼び込んでる
つまり鉄道は『準主役の列車役者』で、市場は『舞台の座長』のようなもの。観光客も「電車すげぇ!」って叫びながら写真撮るけど、実際は商人の手際に拍手してる。電車は単なる通行人。
メークローン市場の本当の勝者は電車じゃなくて経済活動を回す市場。鉄道は『邪魔しに来るイベントスタッフ』くらいの扱いなのだ。
観光客を呼ぶビジネスモデル
電車と市場、普通に考えたら『危ないからどっちかやめろ』で終わる話。けどタイ人はそんな常識を軽くブッ壊して、逆に観光資源に仕立て上げた。これが商魂たくましいアジアの底力ってやつだな。
『危険と隣り合わせの商売』が逆に観光の目玉に
電車が線路の上に迫ってくる、数秒前まで魚やら果物やらが並んでいた。そのスリル自体がショーになった。観光客は「電車に轢かれるかも!」って恐怖を味わいながらスマホ構えて大はしゃぎ。商人たちは『電車通過の瞬間=一番の稼ぎ時』と心得て、屋台をたたむ動きすらパフォーマンス化してる。
経済活動と鉄道が共演することで観光資源に
鉄道会社と市場が戦ったら潰れるのはどっち?実は共演すれば両方得する。
- 市場は『電車通過イベント』で世界中から観光客を呼べる
- 鉄道は普段ガラガラでも『珍スポット行き』として乗客を確保できる
- 旅行会社は『インスタ映えバスツアー』を組んでさらに利益
結果、電車が走るだけで地元経済がドカンと回る仕組みが完成。市場も鉄道も『もう止められない依存関係』に進化した訳だ。
つまりメークローン市場は、危険と生活のせめぎ合いを『観光ショー』に昇華した世界的珍景。鉄道と市場、どっちが勝ったか?観光客の財布が一番の勝者ってオチだな。

アクセス情報
住所
名称 | 地図 |
---|---|
メークローン市場 | Googleマップ |
営業時間(列車が市場を通過する時刻)
区分 | 市場通過時刻 |
---|---|
到着(駅着前に市場通過) | 08:30/11:10/14:30/17:40 |
出発(駅発直後に市場通過) | 06:20/09:00/11:30/15:30 |
交通手段
手段 | 所要時間 | 目安料金 |
---|---|---|
GRABタクシー | 1時間05分-2時間 | ฿550-฿1,200(片道) |
実際に行ってみた
電車遅すぎ
市場のど真ん中を貫通していく電車。俺は「いつ飛び出してきても避けられるように」って格闘ゲームの待機ポーズみたいに身構えてたんだ。心の準備は完全に新宿駅のラッシュレベル。ところが来たのは、徒歩。
いや徒歩か?いやいやチャリ以下だぞ?駅員が「気をつけてくださーい」って叫ぶより、横の八百屋のオバちゃんの「は〜いどいて〜」の方が威力あるんだが。お前そんな速度なら市場じゃなくて散歩コースだろ。
「何らかの間違いで小田急ロマンスカー通ってくれ」って願った俺の気持ちわかる?一瞬でスイカが爆散、観光客の一眼レフが一斉に吹き飛ぶ、地獄絵図のカオス市場。いやそれただのテロか。
結果、俺の中でのメークローン市場は『電車が通る市場』じゃなくて『市場を遠慮して通らせてもらってる電車』になりましたとさ。
臭すぎ
いやこれな。市場なんだから魚も肉も売ってんのは当たり前だろ?って思うだろ?違うんだよ。3月のタイってもう真夏。気温35℃。フライパンの上で生肉並べてるのと同じ環境で営業してんの。
結果どうなるか?生魚の頭と内臓が散乱。そこらじゅうにハエがブワァ〜。もう動物のお友達大集合。ディズニーシーじゃなくてデスニーシーだよ。
『臭いの強さ=観光資源』って概念、初めて体験したわ。観光客が「うわっ…」って顔しながらもカメラ構えてんのがまた地獄絵図。あれインスタに上げても絶対『匂い』までは伝わらねぇから詐欺だろ。
正直、世紀末の世界って『マッドマックス』じゃなくて『メークローン市場』だったんだなって悟ったよ。魚の内臓が道に転がってる市場に、電車がスロー運転で突っ込んでくるんだから、もう文明と蛮族の共演。
まとめると電車より臭いの方がインパクトで勝ってた。いやどんな市場だよここ。


最後に
という訳で『市場の中を電車が突っ込む』って話をしに来たはずが、フタを開けてみれば電車より臭いと熱気が主役だったっていうオチ。
電車はスロー運転、商人は秒速で片付け、観光客はスマホ片手に「やべぇ!」と大はしゃぎ。冷静に考えたら、これ全部カオスの三重奏だよな。普通の街だったらクレーム案件だけど、タイだと『観光資源』になる。世界って不公平。
でもな、あの臭さも汗も混沌も、全部ひっくるめてメークローン市場の醍醐味なんだろうな。もし『電車の迫力だけ』だと思って来ると、鼻にブロー食らって即死するぞ。
最後に言わせてくれ。市場に電車が突っ込むってフレーズは、聞こえは危険だけど実際はぬるい電車と濃すぎる市場。人類のサバイバル力を試すには最高のステージ。
結論、メークローン市場は鉄道×経済×鼻への暴力が織り成す世界一カオスな観光スポットでした。

コメント