全国の皆さん、南国と聞いてハワイとかグアムを思い浮かべるでしょう?残念、それ宮崎県でもほぼ解決します。日照時間が長すぎて『太陽からのストーカー被害』を訴えられるレベル、そして人はみんなのんびりしすぎて『急ぐ』という日本語を忘れた県、それが宮崎。
名産物?そりゃもう
- マンゴー:一口食べたら財布が泣くけど心は踊る。
- チキン南蛮:タルタルソースが本体。
- 地鶏の炭火焼き:見た目は真っ黒、味は天国。
- 宮崎牛:口の中でとろけるたび「お前肉の形をした罪だな」って言いたくなる。
そして、そんな宮崎の南端に突き出した『都井岬』
崖と海と空の境界がバグって「Photoshopのレイヤーどこいった?」ってなる景色の中、野生馬たちが「ここが俺たちの王国なんで」って顔して闊歩してる。
2年前の俺は、夜明け前に寝ぼけ眼で到着して、朝日と馬たちに囲まれた瞬間「えっ今日から牧場経営始める?」って一瞬だけ本気で思った。そのデータがハードディスクの奥底で化石になってたから、今ここで掘り出して紹介するぞ。


都井岬とは?
宮崎県串間市の端っこにあって、九州最南端級の崖っぷちスポット。海と空と風が「ここ地球のエッジだよ?」ってドヤってる。
野生馬の『御崎馬(みさきうま)』が放し飼い状態で「観光客?お前ら誰?」って顔で道を横切ってくる。
駐車場からちょっと歩けば、360°の大パノラマと馬と灯台と、ついでに自分の人生の小ささが一撃で見える。
説明としてはこれで十分。だって実際に行ったら「えっ写真じゃ足りん」ってなるし、細かい地形とか歴史とかは現地の看板がめちゃくちゃ親切に教えてくれるから、それ読んどけ。要するに野生馬と絶景と朝日で脳みそをフルリセットしたい人はここ行っとけって話。


歴史
都井岬の成り立ちと地理的な背景
都井岬が宮崎県最南端の岬として形成された地理/地形の概要
都井岬は、宮崎県串間市の端っこ、地図で見ると『宮崎県のつま先』みたいな場所にある。で、このつま先、何千万年ものプレート運動と隆起でできたリアル地球の工作作品。火山灰やら堆積物やらが「えいっ!」と積み上がった結果、太平洋に突き出た断崖絶壁が完成。
つまりここは、ただの観光地じゃなくて地質学の博物館をそのままデカくしたやつ。朝日が昇ると、海と大地と空が「俺たち三角関係してます」ってくらい重なり合う。おかげで、訪れる人は全員「地球スケールで自分小っちぇ」と悟る羽目になる。
岬が持つ文化的/地理的な重要性
地理的に『県境の果て』だからこそ、都井岬は昔から交通の区切りと信仰の拠点だった。
漁師にとっては「ここを越えれば外洋だぞ」の目印。
旅人にとっては「これ以上進んだら海に落ちるぞ」の警告塔。
そして馬にとっては「ここ最高じゃん!」な天然放牧場。
文化的にも、岬は『果ての聖地』ポジションをゲット。人間は「崖の先に神様がいる気がする」と勝手に神聖視するクセがあるから、都井岬も自然とそう扱われてきた。
結果、地理学者から信仰家まで、みんながここで「おぉ…」ってなる。
要するに都井岬は
- 地球の手作業でできた断崖ショーケース
- 宮崎県を代表するここで終わり感満載のランドマーク
- 人も馬も神様も勝手に集まるオールインワン聖地
って訳だ。
御崎馬の起源と放牧の始まり
野生馬がここに定着した理由
「なぜ都井岬に馬がいるのか?」観光客がまず抱く疑問。
答えはシンプルで、ここが馬にとって天国みたいな立地だったからだ。
潮風と草原が広がってて、食料もベッドも完備。崖っぷちで人間の集落から離れてる。から、邪魔されない。要するに『自然が用意した巨大なフリーホテル』状態で、馬たちは居心地良すぎて「引っ越し?しねぇよ」って居座った。こうして野生馬は、勝手に都井岬の公式住民に昇格したのである。
江戸時代に放牧が始まった経緯と馬たちが生き延びた歴史
ただの居候じゃなく、本格的に「放牧しましょう」と人間が関わり始めたのは江戸時代。当時の藩(島津家)が「軍馬育成に良さそうだな」と目をつけ、都井岬を公式の牧場エリアに指定。そこから放牧が始まって、御崎馬たちは武士の出世に巻き込まれた馬になった。
でも時代が進むにつれて、軍馬の需要はガタ落ち。「お役御免だ!解散!」ってなったら普通は絶滅コースなんだけど、都井岬の馬は違った。
- 地形が隔離されてて、勝手に逃げられない
- 草原の食料はまだまだ豊富
- 地元民が「コイツら岬の名物にしようぜ」って半分ペット扱いで見守った
この三つの奇跡が重なり、御崎馬は時代の荒波を生き延びた。
結果、令和の今も「俺たち江戸からずっと居るけど?」って顔で草食ってる。歴史の生き証人=ただし草まみれ、それが御崎馬だ。
都井岬と人々の関わり
昔の人々の生活と馬との共生
昔の人々にとって御崎馬は、ただの野生動物じゃなく『隣のやかましい隣人』みたいな存在だった。馬は草を食べて雑草を管理してくれるし、時には運搬や軍馬として役立つ。
一方で「おい!畑のサツマイモ食ってんじゃねぇ!」とケンカになることも日常茶飯事。結局、人間と馬は「まぁお互い様だな」って空気で共存してきた。
都井岬では、人と馬が距離を取りつつもゆるい同居人スタイルを築いた訳だ。
地域の祭りや伝承に残る都井岬の位置づけ
都井岬はいつしか『馬がいる神秘の場所』ってブランドを手に入れ、祭りや伝承にガッツリ登場。
- 春の祭りでは、御崎馬が『神の使い』として大事に扱われる。
- 伝承では『馬が岬を駆け回る音は神様の足音』とまで言われ、ただの草食系がいつの間にか神格化。
- 地元の子どもたちは『馬と一緒に朝日を見ると願いが叶う』なんて話を信じ、修学旅行生は『馬フン踏んだら逆にラッキー』みたいな謎のジンクスを持ち帰る。
つまり都井岬は、地元民にとっては生活の舞台であり、同時にちょっと神秘を演出してくれるパワースポット。ただの馬がいる岬じゃなく、物語と祭りを背負った岬へと進化していったんだ。
文化財/天然記念物としての保護
御崎馬が国の天然記念物に指定された背景
昭和10年(1935年)、御崎馬はついに国の天然記念物に指定。理由はシンプルで「ここまで野生で馬が生き残ってるの全国でも珍しすぎるだろ!」って学者たちが大騒ぎしたから。
他の地域じゃ軍馬や農耕馬として使い倒されて数が減ったのに、都井岬の馬はひたすらマイペースに草食ってただけで生き延びた。そのレア度に、国が「よし保護!」とお墨付きを与えたわけだ。
文化的価値と観光資源としての転換点
天然記念物になった事で、御崎馬はただの『岬の居候』から『日本が公式に認めたレジェンド』へと昇格。地元の人も「じゃあちゃんと保護しなきゃ」と管理体制を整え、岬全体が『野生馬のテーマパーク』みたいな雰囲気に。観光客も『天然記念物=レアキャラ』と思って殺到。
結果、御崎馬は文化財+観光資源の二刀流として君臨し、都井岬の名前を全国区に押し上げた。
要するに、御崎馬は「野生で残って偉い!」と褒められ、それがそのまま「観光で稼げるやん!」に転換した歴史を持つ…いや奴らはただ草食ってただけなんだけどな。
観光スポットとしての発展
観光地化の歴史(道路整備/展望台/観光施設の変遷)
昭和に入ると、都井岬は『野生馬がいるレア岬』として注目され、観光開発がスタート。
- 道路整備:それまでは『馬しか行けねぇ坂道』みたいなアクセスだったのを、人間でも車でも行けるように改良。
- 展望台の建設:絶景を安全に見れるように展望台を設置。馬と朝日を一緒に撮れるインスタ映えスポットの元祖みたいな存在に。
- 観光施設の整備:ビジターセンターや売店ができ、観光客が「馬可愛い!ついでにアイス買う!」と財布を開く流れを構築。
つまり岬は『ただの断崖絶壁』から『観光インフラ完備の断崖絶壁』に進化した訳だ。
都井岬が『野生馬と絶景のシンボル』として認知されていった流れ
アクセス改善と施設整備に加え、テレビや雑誌が『宮崎の秘境スポット』として紹介しまくった結果、都井岬は『野生馬=都井岬』というイメージを全国に植え付けた。
- 朝日のシルエットに浮かぶ馬はポスター常連
- カップルは「ロマンチック!」と叫び、写真家は「素材の宝庫!」と連写
- 旅人は「馬フン踏んだけどラッキーらしい」と謎ジンクスを持ち帰る
こうして都井岬は、宮崎県の『野生馬と絶景のシンボル』として確固たる地位をゲット。いまや「宮崎といえばマンゴー?チキン南蛮?いや違う!馬が朝日浴びてる崖っぷち!」って言っても誰も否定できないほど、ブランド化に成功したのである。


アクセス情報
住所
名称 | 住所 | 情報源 |
---|---|---|
都井岬(エリア全体) | 宮崎県串間市大納 | [公式サイト]みやざき観光ナビ Googleマップ |
駒止の門(入場ゲート) | 宮崎県串間市大字大納6 | マピオン Googleマップ |
都井岬灯台 | 宮崎県串間市大納80-2 | [公式サイト]みやざき観光ナビ Googleマップ |
営業時間
区分 | 時期 | 時間 | 情報源 |
---|---|---|---|
開門時間(駒止の門) | 4-9月 | 8:30-18:00 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
開門時間(駒止の門) | 10-3月 | 8:00-17:30 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
灯台参観 | 3-10月(平日) | 9:00-16:30 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
灯台参観 | 3-10月(土日等) | 9:00-17:00 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
灯台参観 | 11-2月 | 9:00-16:30 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
入場料金
区分 | 金額 | 備考 | 情報源 |
---|---|---|---|
野生馬保護協力金(車) | 400円/台 | 駒止の門で支払い | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
野生馬保護協力金(バイク) | 100円/台 | 駒止の門で支払い | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
灯台参観料 | 300円 | 中学生以上 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
交通手段
手段 | 主要ルート | 所要時間 | 目安料金 | 情報源 |
---|---|---|---|---|
電車 | ❶宮崎駅 ❷串間駅 | 約2時間15分-2時間50分 | 約1,930円 | えきたん |
バス | ❶串間駅前 ❷都井岬 (よかバス/都井岬線) | 約40分 | 200円 | 串間市役所 |
タクシー | ❶串間駅 ❷都井岬 | 約26-35分 | 約6,850円 | NAVITIME |
車 | ❶宮崎空港 ❷都井岬(一般道) | 約1時間30分 | [公式サイト]みやざき観光ナビ |
実際に行ってみた
入場ゲートは必ず閉める
岬の入口にはね『駒止の門』っていう重要任務を背負ったゲートがあるんだよ。コイツを閉め忘れると馬が脱走して、串間市がリアルグランドセフトホースになる。
2年前の俺も、夜明け前の真っ暗な道で「これ閉め忘れたら…馬がコンビニに行く未来が…」って妄想しながら、半分寝ながら閉めた。ゲートをカチャッてやる瞬間「あぁ俺、野生王国のセキュリティ担当してる」って謎の使命感に燃えた訳よ。
だから皆さん、ゲートを開けたら閉める。閉めたら、もう一回本当に閉まってるか確認。この小さなアクション一つで、朝日も野生馬も、そしてあなたの良心も、全てが守られるんだぜ。


絶景は馬がいる丘の頂上
車を走らせて「おっ!馬いるじゃん!」って思ったら、奴らメチャクチャ高い丘の上にいたんだよ。
「いや下界に降りてきてくれてもいいだろ?観光サービスって言葉知らんのか?」って愚痴りながら、仕方なく徒歩でアタック開始。
坂を登るたびに両足は鉛、肺は煙突状態。途中で「俺もう馬になって四足歩行した方が早くね?」って本気で考えた。
でも、ゼェゼェしながら頂上に到着した瞬間、朝日が俺の心肺にAEDぶち込んできた。オレンジ色の光の中で、馬たちがシルエットになって並んでる光景は「これ人生で死ぬまで忘れられないトップ3に入る奴だわ」って確信した。
その時思ったよ「馬と日の出、組み合わせた奴誰だよ天才かよ」ってな。


宮崎県で一番好きな観光地になった
野生の馬たちと一緒に日の出を迎えるとか、どこの恋愛映画のロケ地だよって話だろ?いやもう馬たちが「お前ら朝日見るならここだぞ」ってドヤ顔で立ってるんだ。その瞬間、俺の脳内ではBGMに勝手にミスチルが流れ始めた。
朝と動物が大好物な俺にとって、都井岬は完全に『楽園のバグ』なんだ。マンゴーも美味いし、チキン南蛮も尊いけど「宮崎県で一番好きな観光地!堂々の金メダルはここ」って胸張って言える。馬と太陽のタッグ、そりゃズルい。


最後に
都井岬は
- 野生馬と朝日が「俺たち最強のデュオですけど?」ってドヤ顔する絶景ステージ。
- 300年以上も崖っぷちで生き抜いてきた御崎馬のサバイバル漫画みたいな歴史が息づく場所。
- 灯台/ソテツ/祭りまで揃えた地理と文化とファンタジーのオールインワン岬。
行く前に必要なのは、ゲートを閉める慎重さと、丘を登るための足腰の耐久値。そして、登頂した瞬間に『馬と太陽が公式コラボした景色』を見たらあなたもきっと、心のどこかで「宮崎って…なんかズルい…」ってつぶやくはず。

他にもいろんな記事を書いてます。沖縄移住生活で新しい文化に触れたり、沖縄の離島をチャリで回ったり、県外に出て絶景を巡ったり、海外でパスポート投げつけられたり。お時間があれば、ぜひ他の記事も覗いてみて下さい。
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最後まで読んでくれて本当にありがとう。あなたの貴重な時間を、俺のクソどうでもいい体験談に溶かしてしまって申し訳ない…とか言いながら、めちゃくちゃ嬉しいからこれからも遠慮なく時間を奪わせて下さい。
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