【なをとの内地巡遊記/奈良編】紅葉で溢れる歴史的観光スポット『談山神社』とは?藤原鎌足の怨念か知らんが階段が多すぎる。

内地巡遊記

どうも、階段に人生を削られた男です。散歩気分で山道走ってたら、ふいに現れたのよ『神社』ってやつが。そんでもって、紅葉がチラチラしててね「これは風情ある場所じゃん?」って油断したら罠でした。完全に罠。その後、階段に全身の関節持ってかれたからな?

今回の目的地は奈良県。あの、歴史の教科書にしか出てこない系の古都。大仏とか鹿とか、やたらと観光地面してるあの奈良。でも今回の主役は、そっちじゃない。

鹿がどうした大仏がどうした。俺が行ったのは階段という地獄で有名な神社だ。その名も『談山神社』

  • 紅葉が美しい?:それどころじゃねぇ息切れで目に映らん
  • 歴史的建造物?:知ってるけど階段で全部記憶吹き飛んだ
  • 藤原鎌足?:いやお前なんであんなとこに墓作ったんだよ!

奈良県といえば、柿の葉寿司と鹿と道がやたら歩きづらいって印象だったけど、この神社は別格だった。

  • 山の上にある
  • 建物は渋い
  • 紅葉はマジ綺麗
  • でも階段が多すぎて神を呪うレベル

神社ってな、本来は『心を清める場所』だろ?こっちはな膝が震えて心まで汚れたんだよ。

去年の11月、紅葉真っ盛りの時期にふらっと行ってみたら、軽く地獄だったって話。ただし、景色はマジでやばい。見渡す限り赤、朱、金、燃えるような秋の山。階段なかったら最高だった。でも階段あるからこそ、多分藤原鎌足も成仏してないんだと思う。

って事で今回は、紅葉と歴史と階段に膝を破壊された人間が送る談山神社レポをお届け。

談山神社とは?

場所は奈良県桜井市。読んで字のごとく、桜も紅葉も咲き乱れる市。ただし、Googleマップで見ると「なんでこんな所に神社あるんだよ」って場所にある。

  • 紅葉ガチ勢の聖地:秋になると全奈良県のカメラ持ったおっさんが集まってくる。
  • 藤原鎌足を祀る神社:歴史好きに刺さるやつ。でも階段の段数で記憶全部飛ぶ。
  • 十三重塔がある:日本で唯一数えた奴いない。多分13段くらい知らんけど。
  • わりと高い場所にある:景色は良い足腰は死ぬ心は折れる魂は浮く。

神社のはずなんだけど、俺の中では『足腰の修行場』って認識になってる。つまりここ、もはやジム。

紅葉見たい。写真撮りたい。歴史感じたい。そんなキラキラした観光欲求を、無慈悲な階段と急坂がフルボッコしてくれる。でも景色はマジで良い。空気も澄んでる。つまり文句言いながらもまた行きたくなる系神社。

場所は山の中。特徴は足腰破壊。でもな、多分生きてる間に一度は行っとけってやつだ。

歴史

そもそもこの神社『談山』っていう変な名前からしてクセあるよな。いっそ『階段山神社』に改名しとけって話だが、実はこの『談』ってのが、超重要な日本史イベントに関係してんのよ。

はい出ました『中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)』と『藤原鎌足(ふじわらのかまたり)』
この二人、日本の古代政界において「とりまトップ変えようぜ」って話し合いをした革命コンビなんです。

大化の改新はここから始まった

飛鳥時代、政治が腐ってました。どう腐ってたかって? そりゃもう…

現代の政治より少しだけマシなレベル

つまり『蘇我氏』というやべぇ豪族が、天皇すら「はいはいパペットパペット〜」状態にしてた暗黒時代。

そこで登場したのが

  • 藤原鎌足(当時は中臣鎌足):理知系策略マン
  • 中大兄皇子:ガチの皇族。ぶっちゃけプリンス・オブ・革新

この二人が、談山の地で「もうアイツ(蘇我氏)潰さね?」と会談したのが、談山神社の名の由来。つまりここ、日本で最初にクーデターの会議した場所なんだよ。そんなところに観光客がキャッキャしてるの、よく考えたら相当すげぇぞ?

この密談が後に、教科書でおなじみ『大化の改新』になるんですよ。ちなみにこの作戦、成功する。

  • 蘇我氏:ぶっ潰れる
  • 鎌足:超出世して藤原姓をゲット
  • 中大兄:後の天智天皇(有名人)
  • 談山:歴史の聖地へ(なお階段)

てか『談』の地で『談合』して『改革』って語呂合わせ完璧かよ。

談山神社は元々お墓だった

今でこそ『神社』だけど、実は最初は鎌足のお墓だった。正式には『多武峯妙楽寺(とうのみね みょうらくじ)』っていうお寺。

  • 鎌足が死んだあと、その長男がこの地に十三重塔を建てた
  • 「おとっつぁんマジありがとう」って感じで墓ごとパワースポット化
  • その後、神仏分離の流れで『談山神社』って名前に変わった

なんだよ神社って言いながら元は墓って。つまりここ紅葉と階段と墓のハイブリッドスポットじゃねぇか。

なぜ山奥に作ったのか?

これも理由ある。

  • 鎌足はこの山で『革命の会談』したから、
  • 息子が「親父の大事な場所に祀ろう」となった
  • あと当時の仏教建築って、山の上とか高い場所が正義だった

実際に登るとわかるけど祀る側のテンションと登る側の膝が完全に不一致なんだよな。

それでも人が絶えない理由は歴史の濃さと、紅葉の美しさと、景色の圧倒的な引力。もうね、階段さえなけりゃ100点なんだよ。でも、階段があるからこその談山神社なのかもしれない(そんな納得はしてないけど)。

ここまで階段上がったらもう人生の登り坂は全部下り坂にしてくれって思った。

まとめ

  • 談山神社=大化の改新の『密談の地』
  • 藤原鎌足を祀るお墓スタート
  • 日本唯一の十三重塔あり
  • 山の上+紅葉で映えるけど、階段で死ねる
  • 観光だけじゃなく、歴史オタにも全力でお勧め

つまり談山神社は、藤原鎌足のドヤ顔と筋肉痛が同時に襲ってくる場所。それでもな、登った先に見える景色は「歴史って…ええな」って思わせてくれるぞ多分。

アクセス情報

住所

名称住所情報源
談山神社奈良県桜井市多武峰319[談山神社]拝観案内
Googleマップ

駐車場

名称車種料金備考情報源
第1-第4駐車場普通車無料西入口に優先駐車場あり(台数限定)[談山神社]拝観案内
多武峰観光駐車場(第5駐車場)普通車1回/500円[有料化]2023/4/1 [談山神社]桜井市公式
バス駐車場中型/大型2,000円料金は入山受付で徴収[談山神社]拝観案内

営業時間

名称時間情報源
拝観(受付)8:30-16:00
[最終拝観]16:30
[談山神社]拝観案内)
御破裂山/三天稲荷神社-15:00(16:00/閉山)[談山神社]拝観案内

入場料金

名称料金情報源
入山拝観料(大人)600円[談山神社]拝観案内
入山拝観料(小人/小学生)300円[談山神社]拝観案内
未就学児無料[談山神社]拝観案内
障がい者300円[談山神社]拝観案内

決済方法

区分支払方法備考情報源
入山拝観料現地支払い(現金等/公式に詳細記載なし)受付にて[談山神社]拝観案内

交通手段

手段主要ルート所要時間目安料金情報源
電車+バス❶[JR/近鉄]桜井駅 
❷[桜井市コミュニティバス/多武峯線] 
❸談山神社
❹徒歩約3分
バス約24-27分約570円(片道)[NAVITIME]所要/運賃
バス❶桜井駅南口
❷談山神社行(概ね1時間に1本)
❸終点下車すぐ
約25分約570円[公式アクセス]桜井市コミュニティバス時刻表
タクシー❶桜井駅
❷談山神社
約15-20分約3,300円前後/台[NAVITIME]料金概算
[各ICから]
❶葛城IC/約20km
❷郡山IC/約25km
❸天理IC/約29km
❹針IC約/26km
❺談山神社
約40-50分(ICにより変動)[駐車]
❶第1-4/無料
❷第5/500円
[公式アクセス]桜井市公式

実際に行ってみた

紅葉が最高に綺麗だから秋に行こう!

まず言わせて。あの紅葉やりすぎ。

いや、他の観光地が「ちょっと紅葉してまーす」みたいな小手先レベルなのに対して、談山神社は全力で赤に染め上げてきた秋の暴力って感じ。写真撮ろうとしたらスマホのカメラが赤認識バグるレベル。

行くなら11月中旬〜下旬。木々が燃えてるんじゃねぇかってくらい真っ赤…ただし紅葉と同じくらい、人も燃え尽きる階段地獄があるからな。

お土産屋のキャッチが沢山いる

紅葉エリアの途中にある参道は、地味にお土産屋が密集してる。団子、せんべい、漬物、お守り、そしてキャッチ。めっちゃ笑顔で「これ美味しいですよ〜」って勧めてくる。

今こっち脳内BGM[紅葉のワルツ]流してんのに、なんで「試食どうぞ〜」でぶった切ってくんの?でも団子は美味かった。悔しいけど。

案内人っぽい人に「あの塔どうやって左右対称に作ったんですか?」って聞いたら「わかんない」って言われた

「いやそこは『いかにすごいか』とか『職人の技』とかなんかもっとこう…語ってくれよ!」

十三重塔ってのは、要するに『日本で唯一の十三段構造の仏塔』
遠目で見てもカッコいいし、構造も美しいし、歴史的価値も凄い。だからこそ聞いたんよ。

なをと「どうやって左右対称に作ったんすか?」

っぽい人「あ〜…わかんないっすね」

えっ? 今『ガイド風の人』が「わかんない」って言った?まさかの建築ミステリー放置?

でもまぁ、その『ざっくり感』が逆に奈良っぽいというか。歴史は深いけど、観光はゆるい。それがまた、良い味出してる。

最後に

談山神社って『歴史×紅葉×十三重塔×急斜面』っていう物理と精神の両方にダメージ与えてくる観光地なんだよ。紅葉はとにかく見事。十三重塔はマジで映える。歴史オタも建築オタも写真オタも、全員満足できるクオリティ。

でもひとつだけ言わせてくれ。

誰だよあの階段作った奴。藤原鎌足だったか?お前墓なのに全力で人間試すなよ。

階段を登って、足が笑い始めた頃、ふと紅葉の向こうから差し込む光が歴史と自然が溶け合う、あの『空気の美味さ』に変わっていく。だから結局な、悔しいけど行って良かったってなるんだよ。でも、次はもうちょい筋トレしてから来る。むしろ俺の代わりに誰か登って、写真だけ送ってくれ(切実)。

という事で、談山神社は

  • 紅葉の名所としてもガチ
  • 歴史の重みが桁違い
  • 十三重塔は見とけ
  • 階段は…心して挑め

次はどこ行く?また山か?また階段か?俺の膝が震えてるうちは行き先の相談は保留な。

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