【なをとの内地巡遊記/和歌山編】世界遺産と日本三名瀑の観光スポット『那智の滝』とは?片道運転4時間の疲れがマイナスイオンの暴力で吹っ飛んだ。

内地巡遊記

和歌山県…そこは柑橘と梅とパンダの国。「みかん?知ってる!梅干し?毎日食ってる!パンダ?白黒の奴でしょ?」とか言ってる奴、浅いぞ。この県は世界遺産を片手に持ってる猛者だ。しかも山奥にそびえ立つ神秘の滝まで抱えてるという、自然のラスボスみたいな県。

偏見で言うなら、関西圏の遠い奴代表。大阪からも奈良からもアクセス悪すぎて「これ和歌山って名前の秘境じゃね?」ってなる。事実、奈良から車で行った俺は途中で「えっこれ那智の滝って実在する?Googleに騙されてない?」って三回くらい思った。道中、現代文明との通信すら途絶えかけた。

辿り着いたその瞬間、目の前に現れたのは『滝』じゃない。これはもう『天界からの刺客』だ。轟音と共に落ちてくる水の柱が、疲労も現世の記憶も吹き飛ばしてきやがる。俺の脳内もマイナスイオンで初期化された。

これから紹介する『那智の滝』は、ただの観光地じゃない『魂をデトックスされるスポット』だ。ようこそ、和歌山県。お前は遠すぎるけど最高だった。

那智の滝とは?

落差日本一!那智の滝の基本スペック!

那智の滝の落差はなんと133m

サラッと聞き流すなよ?落差133メートルって、自由落下したら魂まで置いてくレベル。しかも、一段の滝としては『日本一』水の流量も毎秒1トン前後と、ペットボトルの洪水がずっと降り注いでるような状態。

おいおい見た目のインパクトだけかと思ったらスペックまでチートじゃねぇか!自然よ…お前本気出す時いつも極端なんだよ!しかも見た目がイケメンすぎる。真っ直ぐに、そして力強く一直線。あの滝見て恋に落ちない奴は、感情がショートしてるだけ。

那智の滝が世界遺産になった理由とは?

まず、那智の滝は『熊野那智大社』の御神体。そう、ただの水じゃねぇ。神だ。この滝、熊野信仰の聖地として古来から崇められてきた超由緒正しい存在で、修験道の修行場としても使われてたという筋金入りのスピリチュアルゾーン。

そして2004年には『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録。つまり、那智の滝ってのは「見てすごい信じてすごい登録されてすごい」っていう三拍子揃った自然界のラスボス。

どんな人にお勧めの観光スポット?

まず、心が荒んでる人間には100%効く。なにせ滝の音が常に「現実を忘れろ」って言ってくるからな。スマホで仕事の通知見てる場合じゃない。通知より滝見ろ。あとは登山っぽい道が好きな人、歴史マニア、写真映え厨、人生詰みかけてる奴、全員対象。

「運転4時間?遠い?知らん!精神の洗車代と思え」

那智の滝、それは現代社会でゴミみたいに積もった心の汚れを、滝という名の圧力洗浄でぶっ飛ばしてくれる場所。

歴史

神と仏が共存する信仰の滝

まず最初に言っておくが、この滝ただの自然現象じゃない。那智の滝は『神』であり『仏』でもある。おいおい一人で二役どころか宗教二刀流ってどういう事だよ。

実はこの地、古来から『自然そのものが神』っていう神道の原始信仰(自然崇拝)の聖地。山も岩も、そしてこの滝も『そこに神が宿ってる』と信じられてた。その神の名が『飛瀧権現(ひろうごんげん)』読み方が厨二感すごいけど、神は本物です。

時代が進むと仏教が輸入されてきて「神仏って実は同一人物っぽくね?」という神仏習合というドッキング思想が爆誕。こうして那智の滝は、神道と仏教の両方から神聖視される、宗教オールスターのご本尊みたいな存在になっていく。

熊野那智大社と青岸渡寺との関係

さぁここで名前が出てくるのが、那智の滝の『兄弟機関』とも言えるふたつの超古代組織。まず、滝を神とする神道側のトップが熊野那智大社。日本神話の神様『イザナミの命』を祀ってて、もう名前からして強そう。

一方、仏教サイドの代表は『青岸渡寺(せいがんとじ)』このお寺、日本最古の巡礼路『西国三十三所』の第一番札所でもあり「巡礼はまずここから始めよ」っていう仏のスタートダッシュ地点。

つまり、那智の滝を中心に神社とお寺が仲良く並んでる。現代のカップルでもそんなに共存できないのに、宗教が並んでるのが那智の本気。神仏共演フェスティバルかよ。

那智の滝が持つスピリチュアルな力

さて、ここまででもう分かったと思うがこの滝、もはや「水が流れてる」ってレベルじゃない「エネルギーが放出」されてる!

特に古代から、那智の滝は『修験道(しゅげんどう)』の行場。これは山伏(やまぶし)たちが「自然の力で己を高めようぜ」って山を歩き回る修行のスタイル。滝の下で滝行するのはもう定番中の定番。冷たさに負けたら心が浄化される前に肺が死ぬ。

現代でも「見るだけでパワーを得られる」とか「心が洗われる」って信じられてる。実際、行ったらわかる。五感のうち、聴覚がドォオオオンッ!!!!!!!!っていう水音で完全支配される。脳がフリーズして、気付いたら「やばい」って言ってる自分がいる。多分前世もいた。

滝ってな、水が落ちてるだけの場所じゃねぇ。落ちてんのは水じゃなくてお前の俗世だよ。

その他の観光スポット紹介

熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)

この神社こそ、那智の滝に『神』としての格を与えた主犯格。もとい、守護神的存在。主祭神はイザナミの命。死者の国『黄泉の国』から帰還してないのに、こんな美しい場所で祀られてるあたり、人生何があるかわかりません(死んでるけど)。

滝の霊力にあやかろうと、修験道の行者や巡礼者がわんさか集まってくる場所。鳥居の先にある石段を登った先に、ドッシリ構えた拝殿。まさに『ザ・聖地』

写真?ごめん滝しか撮ってない。空しか写ってない。

青岸渡寺(せいがんとじ)

こっちは仏教サイドの重鎮。西国三十三ヶ所巡礼のスタート地点。要するに『仏の旅ここから始まる』ゼロ地点。ラスボスを前にしたチュートリアル寺。

伝承では、インドから来た裸の行者が那智の滝のそばで修行してたら「これはやばい!寺作っとこ!」と思ってできたのがココ。スピリチュアルと歴史が同居する重厚な空気感を放ってる。

ちなみに、この青岸渡寺の境内からあの有名な『滝と三重塔の絶景』が見える。「那智の滝と青岸渡寺のツーショットを撮るんだ!」と意気込んで、片道4時間かけて車を走らせた結果

着いたらまさかの工事中。

いや嘘だろ心折れたとかじゃない。神の聖域が、まさかの足場パイプまみれ。撮影どころじゃねぇ。

那智山観光センター/土産スポット

神社や寺の帰り道に、お土産ストリートがあります。売ってるのは、熊野杉のグッズ、那智黒石のキーホルダー、ゆず味のお菓子など。とにかく「観光地のお土産屋さんってこうだよな」って要素が全部詰まってる。客引きのおじちゃんが元気すぎて「あっここ関西だったな」って再確認できるのも地味に良い。

写真…?何回言わせんのよ!滝しか撮ってねぇって言ってんでしょ!(土下座)という訳で、那智山の神社お寺お土産ゾーンをご紹介しましたが…写真は全部、滝と自分の魂が落ちる瞬間しか撮ってません。「え?役に立たねぇじゃん」って思ったそこのあなたは正しい。けど、ここまで読んでくれてありがとう。

アクセス情報

営業時間

項目時間
滝拝観所7:00〜16:30
熊野那智大社24時間(参拝自由)
青岸渡寺8:00〜16:00

入場料

場所大人子供
滝拝観所(那智御瀧拝所)300円200円
熊野那智大社無料無料
青岸渡寺志納(お気持ち)志納

交通手段一覧表

交通手段所要時間料金(目安)
電車(JR紀伊勝浦駅→那智駅)+バス約30分約520円(電車230円+バス290円)
バス(那智駅→那智山)約20分約290円
タクシー(紀伊勝浦駅→那智の滝)約25分約3,500円〜4,000円
車(紀伊勝浦駅→那智の滝)約20分[駐車場代]500円

案内が結構ガバガバなので、公式サイトからもチェックよろしくお願いします。[公式サイト]那智の滝

実際に行ってみた

滝までの道がお土産屋でいっぱい

でも観光地はしっかりやってんのよこれが。飲食店にお土産屋、元気に営業中。修行僧みたいな顔でうなだれて歩いてた俺の前に、めっちゃ美味そうな『那智黒ソフト』が現れて、仏の顔が崩壊した。結局、胃袋の勝ち。

売店で何か買ったら駐車場代無料

駐車場に停めたら「売店で何か買ったら駐車場代無料にしてあげるよ」って言われた。え?そんな昭和の駄菓子屋みたいなシステムまだ現役なの?と思いつつ、無駄に意地を張るのも大人気ないのでアイス買いましたよ、はい。完全に買わされた。でも美味かったから許す。美味いは正義。

最後に

那智の滝…それは日本三大瀑布のひとつにして、神が『癒し』を担当していた頃にうっかり地上に落とした癒しの最終兵器。

…のはずだった。

なのに俺が行ったタイミングでは、その神の一撃が工事用の足場とコーンに封印されてた。「これが現代の結界か…」とか意味不明な悟りを開きながら、マイナスイオンの代わりに工事音を浴びて帰ってきました。

でも、それでもだ。

那智の滝は本物だった。その存在感、歴史、そして青岸渡寺とのコンビネーションは、まさに聖と仏と水の三重奏。紅葉と合わさった日にゃ、写経もせずに悟れるレベル。

観光地としてもかなり整備されてて、飲食・土産・写真映えポイントも多い。片道4時間?行け。むしろ4時間かけて行かないと尊さがわからん。という事で

絶景は逃げないけど工事は急に来る。

それが今回の教訓です。

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