【なをとの内地巡遊記/佐賀編】風鈴が可愛く舞う日本三大稲荷『祐徳稲荷神社』とは?趣味が派手すぎる神様とキツネ達の秘密会議に密着。

内地巡遊記

おい全国の旅人たち、佐賀県って聞いて『有明海のムツゴロウ』と『バルーンフェスタ』くらいしか浮かばないだろ?…うんそれで合ってる。でもな、コイツ本気出すと『日本三大稲荷』とかいうラスボス級のカードを切ってくる県なんだよ。

佐賀といえば

  • 佐賀牛:舌に乗せた瞬間、脂がダンスしながら口内をジャック。
  • 呼子のイカ:透けすぎて「お前存在感の薄い俺の友達か?」って言いたくなる。
  • 嬉野温泉:お肌つるつる。もう一回人生リセットできそう。

そんな佐賀の祐徳稲荷神社は、朱塗りの社殿が山肌を登っていく「お前神社なのに舞台装置豪華すぎだろ」ってレベル。

去年の秋、俺が行ったときは8割が風鈴の写真と動画。残り2割は鳥居と野良ネコ。でもその音色が山の風に揺れて『狐たちが趣味派手すぎる神様の秘密会議に出席してる』みたいで、思わず「お前ら次の国家予算の話でもしてんのか?」ってツッコミ入れたくなった。

伝えたい、美しすぎる風鈴と祐徳稲荷の派手っぷりを。佐賀、恐るべし。

祐徳稲荷神社とは?

佐賀県鹿島市にあって、日本三大稲荷とかいう神社界のトップリーグに入ってる凄いやつ。
朱塗りの社殿が山肌をよじ登るように建ってて、遠目で見たら和風アマゾンのプライム会員特典みたいな存在感
参道はお土産屋と風鈴だらけで、歩いてると財布が「やめて」って泣く。

ご利益?商売繁盛、家内安全、恋愛成就…多分何でもアリ。行けば「うわぁ派手だな」って思うけど、その派手さが逆にありがたく感じてしまう不思議。これくらい言っとけば、神様も許してくれるだろ。

歴史

祐徳稲荷神社の創建と起源

[江戸時代]17世紀に創建された経緯

時は江戸時代/1687年(貞享4年)。鍋島家(佐賀藩)の家老だった鍋島直朝の奥さん『萬子媛(まんしひめ)』が、京都の伏見稲荷から稲荷大神を勧請して「ここ佐賀に分社を建てちゃおうぜ!」ってノリで創建したのが始まり。

萬子媛は伊達家の血筋でお姫様のくせにやる事スケールでかいタイプで、祐徳(ゆうとく)という名は『神徳が広く世に及ぶように』という願いが込められている。

要は、江戸の終盤あたりで「地元にパワースポットほしい!」ってなったお姫様が、狐の神様を正式輸入してきたって話。

稲荷信仰が佐賀に伝わった背景と京都の伏見稲荷大社との繋がり

稲荷信仰は元々、五穀豊穣/商売繁盛を司る神様として全国を席巻。佐賀は米どころ+商人の町でもあって「そりゃ稲荷様ウェルカムでしょ」という土地柄だった。

京都/伏見稲荷大社は稲荷信仰の総本宮で、祐徳稲荷はその正式な分霊先。だから境内の雰囲気もどこか伏見っぽい朱色全開。しかも『祐徳稲荷=日本三大稲荷』の一角とされるほどで、商人たちは「これで商売も上手くいくし、旅の写真もバズるし一石二鳥やん」とばかりに参拝ラッシュ。

佐賀の小さな町に、京都の稲荷カルチャーがズドンと着地した結果、狐たちが佐賀弁を喋り出したのは、この頃だった…かどうかは知らんが、そんな妄想が似合うくらい、伏見との絆は濃い。

[江戸から明治期]商人と庶民に愛された理由

商売繁盛/家内安全など庶民の信仰を集めたエピソード

江戸時代の佐賀で、祐徳稲荷は財布を太らせるジムみたいな扱いだった。

米や酒の商人が「祐徳さん今年もガッポリお願いします」と頭を下げ、農家のおばあちゃんは「うちの稲、台風に負けんごとね」と手を合わせる。明治になると、全国からも「佐賀の稲荷は仕事が早い」と口コミが広がり、商人たちは長旅してまで参拝。

「今日も祐徳のおかげで売上2倍!嫁姑のバトルも小休止!」みたいな小さな奇跡エピソードが山ほど積み重なって、庶民の信頼がガチで厚くなった。

佐賀藩や地元経済との関係

佐賀藩も「おっコイツらの信仰パワーで地域の士気が上がるなら全力で推すわ」とバックアップ。社殿の修復や参道の整備を支援して、商人街と稲荷信仰をセット販売。参道には茶屋や土産物屋が軒を連ねて『祐徳詣で=観光+商売+娯楽』の一大イベント化。

『稲荷信仰→人が集まる→財布が動く→佐賀の経済がちょっと潤う』という神様と商人と藩の三者コラボビジネスが成立。

要するに祐徳稲荷は

  • 佐賀の商人たちのATM
  • 庶民の心のカウンセラー
  • 藩のお財布を地味に助けた立役者

だった訳。狐たち経済センスありすぎだろ。

狐(お稲荷さん)と祐徳稲荷の伝承

稲荷神=宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の眷属としてのキツネ

稲荷神社といえば、まずキツネ。けどこいつらは『稲荷神』そのものじゃなくて『宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)』っていう穀物の神様のお使い(眷属)なんだ。五穀豊穣や商売繁盛を司る稲荷神のメッセンジャーとして、田んぼや倉庫の守り神ポジションをずっとキープ。

『穀物を食い荒らすネズミを狩る=農作物を守る=人々を守る』という農業界のシークレットサービスみたいな役回りを担ってきた。キツネ=ずる賢いってイメージがあるけど稲荷界では有能な秘書兼SPだから、勘違いしてナメたらバチ当たるぞ。

キツネが祐徳稲荷神社にまつわる守護神として登場する逸話

祐徳稲荷神社でも、社殿を建てる夜に白い狐が現れて工事を見守ったとか、商売が上手くいかずに参拝したら、夢に狐が出て「次は風鈴を飾れ」と囁き、翌年店が大繁盛みたいなローカル伝承がゴロゴロ。地元では「祐徳さんの狐に願掛けすると財布が軽くなった分以上に幸運が返ってくる」って真顔で語られるくらい、信頼度MAX。

去年俺が行ったときも、参道の端っこで「この風鈴の数、神様の趣味派手すぎない?」って思った瞬間、どこからか風が吹いて鈴が一斉に鳴った…あれ絶対、狐が「お前の声、聞こえてるぞ」って合図だったに違いない。狐たち、祐徳でもちゃんと会議してるっぽい。

派手すぎる朱色と豪華な社殿の由来

山肌に建つ極彩色の社殿が誕生した背景

祐徳稲荷神社の社殿は、ただの『朱色の神社』じゃない。山肌にへばりつくように建てられた極彩色の舞台で、最初に見た人は大体「これ神社界のテーマパーク?」って思う。
背景には、江戸時代の1687年に創建されて以降「参拝者を驚かせて信仰を集めたい」という狙いがあった。
山の斜面を利用して、清水寺の舞台のような懸造(かけづくり)構造を採用。朱塗り+金箔+極彩色を盛りまくって「神様も観光客も度肝を抜かれるデザインにしようぜ」という発想で進化していった。

京都文化や海外貿易の影響を受けた独自の美意識

この派手芸の裏には、伏見稲荷大社を本家とする京都文化の影響がガッツリ入っている。さらに、江戸から明治期にかけて長崎の出島経由で海外の美術様式や顔料が流入し、九州一帯で装飾や色彩のセンスが加速。

佐賀藩の商人たちは『京都風+南蛮テイスト=最強の見栄え』と悟り、結果として『祐徳独自のド派手稲荷スタイル』が完成。つまり、祐徳稲荷の朱色と豪華さは

  • 京都の雅
  • 九州の商魂
  • 海外貿易で得た色彩感覚

この三つ巴が山肌で合体した奇跡。神社って本来は静かで荘厳なイメージだけど、祐徳は「神様だって派手好きでいいじゃん?」を地で行く。狐たちもきっと、社殿を見上げながら「うちのボス趣味盛りすぎだろ…」って笑ってるはず。

[近代から現代]観光地としての発展と風鈴行事

風鈴祭りなど現在の『映え』イベントが始まった経緯

昭和から平成にかけて祐徳稲荷は『商売繁盛の神様』だけじゃ物足りず「見た目でも勝負しようぜ」と考え始めた。

そこで生まれたのが風鈴祭り。最初は夏の涼を感じてもらう小規模な催しだったのが、SNS時代に突入した瞬間、風鈴の写真と動画がバズり倒して『朱塗りの社殿+風鈴+狐』という最強映えセットに。参拝客は「お願い事しに来たはずが風鈴の動画を延々撮って帰ってた」なんて現象が多発。要するに神様の趣味の派手さが現代マーケティングと握手した瞬間だ。

再建/整備を経て日本三大稲荷の一つとして確立された流れ

明治以降、火災や風雨で社殿が損傷するたびに地元の信者や企業が「祐徳の派手さを絶やすな!」と再建。

昭和/平成の道路整備、駐車場/参道の充実でアクセスも改善。そしてSNS全盛期には、風鈴/御朱印/狐グッズという『映え三種の神器』で知名度が再ブースト。こうして『伏見稲荷大社(京都)』と『笠間稲荷神社(茨城)』に並ぶ『日本三大稲荷』としてのポジションが完全確立。

今では「佐賀=地味」って言われるたびに、祐徳稲荷の狐たちが「派手担当は俺らがいるから心配すんな」って笑ってるに違いない。

アクセス情報

住所

名称住所情報源
祐徳稲荷神社佐賀県鹿島市古枝乙1855[佐賀県観光サイト]あそぼーさが

駐車場

名称料金備考情報源
神社駐車場(本殿側ほか)無料台数/約3,000台[公式サイト]祐徳稲荷神社
Googleマップ
外苑第一駐車場(タイムズ)30分無料/以後24時間300円コインパーキング方式[公式サイト]祐徳稲荷神社
Googleマップ

営業時間

施設時間情報源
境内(参拝)終日(24時間)教えておてらさん
社務所/祈祷受付8:30-16:30祐徳稲荷神社
日本庭園9:00-16:30[佐賀県観光サイト]あそぼーさが
祐徳博物館9:00-16:30[佐賀県観光サイト]あそぼーさが

入場料金

施設料金情報源
参拝無料[佐賀県観光サイト]あそぼーさが
日本庭園200円[佐賀県観光サイト]あそぼーさが
祐徳博物館❶大人300円
❷大学/高校生200円
❸中学/小学生100円
[佐賀県観光サイト]あそぼーさが

決済方法

対象支払い方法情報源
授与所/社務所(窓口)❶クレジットカード
(VISA/Master/JCB/AMEX)
❷電子マネー
(交通系IC/iD/QUICPay)
NAVITIME
外苑第一駐車場(タイムズ)現金/クレジットカード/電子マネーQR決済タイムズ駐車場検索

交通手段

手段主要ルート所要時間目安料金情報源
電車①❶博多駅
❷肥前鹿島駅
約1時間7-12分約1,930-2,930円Yahoo!路線情報
電車②❶佐賀駅
❷肥前鹿島駅
約43分約660円駅探
バス①❶佐賀駅バスセンター
❷祐徳神社前(祐徳バス)
約1時間6-1時間35分約1,000-1,100円NAVITIME
バス②❶肥前鹿島駅前
❷祐徳神社前(祐徳バス)
約10分約330円祐徳自動車
タクシー❶肥前鹿島駅
❷祐徳稲荷神社
約9-12分約1,400-2,250円[佐賀県鹿島市公式観光サイト]かしまいろ
❶長崎道武雄北方IC/嬉野IC
❷祐徳稲荷神社
約30-40分[佐賀県観光サイト]あそぼーさが

実際に行ってみた

風鈴に心持ってかれた

風がスッと通るたび、カラカラと鳴って、ついでにキラキラとも鳴る。その音色が、朱塗りの社殿と山の緑に反射して、まるで天国のサウンドトラック。俺はその場で「これもう現世じゃないな?祐徳くん次元を超えたな?」って思った。

可愛い風鈴たちが一斉に揺れる光景に、完全に心を奪われた俺は、気付けば写真を撮りながら「ここで財布落としても後悔しない」って呟いてた…そして本当に御守り買って財布が軽くなった。神様、やり方がうますぎるぜ。

階段が鬼畜

風鈴ゾーンを抜けたら、天国行きのエスカレーター…じゃなくて鬼畜階段が待ってた。
それがまぁ、果てしなく長い。途中に並ぶ赤い鳥居や、小さな狐の祠たちが「頑張れよ…でもまだ半分だぞ」って目でこっちを見てくる。

「これ登り切ったら秘宝とか天空の城が出てくるやつだよな?」って期待しながら、最後の一段を踏みしめて、ドヤ顔で頂上に立った瞬間

そこにあったのは、赤い鳥居自動販売機だけ。俺の冒険RPG、急に自販機クエストになってて笑った。でも、その自販機の冷たいお茶が全世界の秘宝より価値あった気がするんだよな。

行くなら午前中

俺が行ったのは午後。太陽はすでに「残業したくないんで失礼しまーす」って感じで、山の向こうに隠れかけてた。運良くギリギリ光が差してくれたおかげで、どうにか『風鈴×朱色の社殿×狐』のベストショットを撮れたけど、やっぱり『午前中のフル照明バージョン』には敵わない。

風鈴は、日差しに当たってこそ宝石クラスの輝きを出す。だから「俺は午後派だぜ」とかカッコつけずに、素直に午前中に行け。その方が、神様も風鈴も、たぶん自動販売機の飲み物すら、全部キラキラして見えるぞ。

最後に

「佐賀県?地味だよね〜」って言う奴その股間に祐徳の風鈴100個ぶら下げて歩かせるぞコノヤロー。

祐徳稲荷神社を見たら分かる。朱塗りの社殿が山肌をよじ登り、風鈴がカラカラと天国のSEを奏で、狐たちが「次の国家予算どうする?」って秘密会議をしてるんだ。これが地味?冗談は俺の借金だけにしとけ

参道のお店は香ばしい匂いを放ち、御守りは派手で、社殿はやりすぎなくらいゴージャス。午前中の日差しの中で揺れる風鈴は、どんなフィルターよりもエモい。佐賀はちゃんと『派手』を持ってる。むしろ、こんな強烈な神社を隠し持ってる佐賀を、俺は心の底から尊敬する。

だから、これを読んでるお前「佐賀は地味」とか言う前に、祐徳で風鈴の音を聞いてみろ。狐たちと一緒に、その価値観をアップデートして帰る事になるからな。

他にもいろんな記事を書いてます。沖縄移住生活で新しい文化に触れたり、沖縄の離島をチャリで回ったり、県外に出て絶景を巡ったり、海外でパスポート投げつけられたり。お時間があれば、ぜひ他の記事も覗いてみて下さい。

最後まで読んでくれて本当にありがとう。あなたの貴重な時間を、俺のクソどうでもいい体験談に溶かしてしまって申し訳ない…とか言いながら、めちゃくちゃ嬉しいからこれからも遠慮なく時間を奪わせて下さい

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